バイバイ(更新中)


[04]捕


「っつう!」


あまりに強く握られたために、快感ではなく痛みが走った。
痛がる僕をあやすように、貴女は僕のペニスを触れるか触れないかのソフトなタッチで撫で上げる。
下から上へ、上から下へ、ともどかしい感触が何度も走る。

その感触だけで、先端には欲望の証が溢れてくる…


「痛かった?でも、今は平気よね…よだれが出ちゃってるわよ?」


からかうような声は、どこまでも涼やかだ。感じないはずの冷気が肌を撫で上げる…

貴女は返事がないことを気にも留めず、次の手を打ってくる。

先端のすべすべした部分を、繊細なタッチで刺激する。
溢れた体液で、指はスムーズに卑猥に蠢く。


「っう…ぅ…ぅあ」


その感触はあまりにも巧みで、こらえていても声が漏れる…
男にしてはあまりにも情けない細い声が、俺を被虐的な気分に陥らせる。

貴女には叶わない…
植えつけられた思いは、俺の中で膨らんで不思議な快感へと変わる…

貴女の思い通りになっている屈辱が、なぜだか快感を増幅させる…


「もう、我慢できないみたいね?お口でして欲しい?」
「っふぅ…んぅ…」


先端を乱暴とも言える手つきでこねくり回しながら、貴女は先端に口付けをするような位置で問いかけてくる。
指と、温かい吐息の感触がもどかしい快感を送ってくる。

言葉をうまく話すことさえできない俺は、必死に頷いて訴える。

目隠しをされた顔の赤い俺の必死の訴えは、さぞ滑稽なものに違いない…
想像はつくが、もどかしい快感に晒されて俺の神経は磨耗しつくし、恥という概念を引っ張り出すことさえできない…


「さ、桜子さ…ん…は、早…く」


はしたなくもねだる俺に、貴女は罰をくれる…
根元をキュッと握り締め、何もしない…


早く、出したい
出したい…


早く、あの快感を…


お預けをくらった俺は、もどかしさに耐えかねて腰を振る…




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