バイバイ(更新中)


[11]未定考え中w


「…理由、ですか?知りたければ、自分で探してください」


そう言うと、整った顔に苦笑を張り付けて彼は私を射抜くようにみつめた。

長い睫毛に縁取られた澄んだ瞳からは感情を窺い知ることはできない。
あるはずの憎しみや恨みさえも感じ取れない。
どうやって理由を探せというのだろうか…

「復讐したいの?」

「復讐されるようなことをしたんですか?」

金で彼を買った…
大金と呼べる額に見合った対価を支払わせた。

彼の自尊心を踏みにじって…



私には復讐される理由がある。



「恨んでなんかない、ですよ…」


「じゃあ…何なの…」


「自分で見つけてくださいよ…」


駄々っ子を見るように私を見た彼は、逆光の中で…確かに微笑んだ。


[前n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.