バイバイ(更新中)


[01]値


貴女は俺の顔を見るなりこう言った。

「君、かわいい顔をしてるわね。私が君を買ってあげてもいいわよ」

貴女はとてもキレイな大人の女性で、俺は驚いたけどとても嬉しかった。
貴女と一夜を供にできるのなら、それも悪くはないと思った。



その思いは今も変わらない。
貴女と一夜を供にできるのは悪くない。


たとえ、こんな形でも…
俺は貴女と一緒にいたい。




でも…
でも、できるなら…


貴女と普通に愛し合ってみたい。
妖艶で寂しげなあなたもいいけど…


今はその切ない表情よりも、もっと見たい表情がある。


約束の終わりはもう近い。
でも、俺は終わりたくない。

終わらせたくない。
貴女の傍にいたい。

下僕としてではなく、貴女を支える一人として…


皮の手錠と鎖でベッドに固定された手を、必死になって動かしながら快感を耐える。
貴女はとても巧みで、俺はすぐにイカサレル。

何度懇願してもやめてはもらえない快楽の地獄。

柔らかな手で、温かい口で、ぬめった舌で、細い指で…
紡ぎだされる快楽に、俺は溺れてしまう。


いつだって貴女の思い通りにイカサレル。
どんなにこらえてもこらえきれない射精…


今日は、どんな方法で俺を攻めてくる?



今日こそは、貴女の思い通りにはならない。


終焉はもうそこまで来ている…

俺は、貴女が好きだ。
だから、計画をした。

貴女にとっては、不愉快極まりないであろう計画を…



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