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[01]別にイヤじゃない




「ちょ…、有岡さん」


キスされてしばらくたったら

ウチも冷静だった。


有岡さんを呼びかけるくらいの余裕はあって、


「あ ご、ごめっ…」


むしろ今になって焦っている有岡さんが無性に可愛く見える。


「別に…」


「?」






















「別にイヤじゃない、」




「へ…」



ずいぶんと間の抜けた声だな

と思ったけど、


自分の言ったこともなんだか不思議で。


「なんか、ウチおかしいね。」



少しの間二人で笑った。





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