第〇1章


[01]ゲーム開始


琴「なずな、なずな!今日だよ例の転校生来るの!!」
「え。あぁそうだったね」



ツレの葉月 琴ーハヅキ コトー
率いるクラスのみんなは朝からザワついてる。

なんか転校生がくるらしい。
噂によるとその転校生たちが ” 王子様 ”だとか…


庶民な学校に ” 王子様 ”ってどうなのよ?





てゆうか、あたしのまわり四つも席空いてるんだけど
・・・まさか、ね



琴「なずな!なにボーっとしてんの?
 転校生だよ?” 王子様 ”だよ?」


「あたしは興味…ガラッ




あたしの言葉は先生によって遮られた。



先「みんな、席につけー
今日は転校生を紹介するぞー
おい、入って来い」


先生の言葉の後、ぞろぞろと4人の男の子が入ってきた。


クラスからは黄色い声が響きわたる。


先「それじゃ、桐谷から自己紹介してもらう 桐谷」

桐谷と呼ばれた男が口を開く。
司「桐谷 司です♪まぁよろしく
趣味とか好きなこととかは
俺が認めた人にだけ教えることにしまーす♪以上」


といい、桐谷という男は口を閉じ、次の男が口を開いた。


凪「風早 凪 まぁよろしく」


翼「俺は瀬川 翼
見た感じかわいいコばっかでめっちゃ嬉しいんですけど
あ、でも俺たらしじゃねーから笑」


仁「五十嵐 仁
みんな知ってると思うけど俺ら” 王子 ”だから
わかんねーこととか多いだろうからそん時は頼むな」


という感じで” 王子様 ”方の自己紹介は終わった。

先「じゃあ、滝川のまわりに空いてる席があると思うんだが
好きなところに座ってくれるか」



「え・・・」



司「滝川さん、よろしく」
「は、はぁ・・・」




この後、この4人が女子に囲まれたのは言うまでもない。


そんなこんなで放課後になった。
まわりを見渡すと朝と同じような光景。
4人のまわりに女子がたわむれていた。



キャーキャーキャーキャーうるさいなあ


あたしはすぐさま席を立ち帰ろうとした。

そのとき


司「滝川さん、帰んの?」
凪「あ、まじで?」
翼「なぁ、俺らと帰ろうぜ♪」
仁「席近いんだしいいでしょ」


はい?



「なんでそうな 翼「はい、じゃそういうことだからみんな今日は帰るわ」



あたしの有無を聞かず
勝手に話を進めていく。



早いことにもう校門を過ぎていた。


「ちょっ、ちょっと!なんなわけ?」
司「滝川さん、俺らとゲームしようよ」
「はぁ?ゲーム?」
凪「俺らのうち誰かをおとせたら滝川さんの勝ち」
翼「逆に滝川さんが俺らにおとされたら滝川さんの負け」
仁「もし、俺ら4人の心をいとめたら そこまで
        どう?おもしろそうだろ」


「ふぅん、おもしろそうじゃん やったげる」



司「それじゃ」







「「「「ゲーム開始」」」」






こうしてあたしと王子様方のゲームが始まった。





その名は ” 恋愛ゲーム ”


















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