第零.六章


[02]君と僕が流した涙の砂


今何かが割れた音がした。

届かぬ、
夢見ていつの間にか
吹きさらしの庭で

音を立てて泣いている。



ぼろぼろこぼれる悲しみを、

拭い取って手を繋ごう。



君もさ、泣いてるなら。

涙の砂を握って、


僕もさ、泣いてるから。


気が済むまで泣こう。


by しょういた。


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