第零.五章


[07]かまへん


ある日突然の事である。

汽車で疲れた顔で、
横に寝ている奴がいた。


席はそいつらで埋まった。


そこに
突然、一人のお年寄りが
乗ってきた。

駅員から切符を買う
ついでに、

駅員が

「おじいさん、座るかい?せこいだろ?待ってな、今この人達起こすから・・・・」


おじいさんは言った。
「かまへん、疲れとるんだろなぁ・・寝かしてあげてな。」



お年寄りには席を譲るけど。
たまには、
こんな
思いやりも在るのだろう。


僕はその場に居ただけで、
心が温かくなった気がした。




世界の思いやりの一つから。



by しょういた

[前n] [次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.