第零.四章


[10]君は夜汽車に乗ってる


まだ、星も輝かないのに、
君は、
一体何処に行くのだろう?
名前はまだ知らない、けど、
君は夜汽車に乗ってる。


淋しく座る、駅のホームで、
涼しく、乗り込む普通列車
爽やかに、過ぎる無人駅
賑やかに、向かう終点まで、


君の肩は揺れながら、
僕の腕にそっと寄り添う。


まだ、知らない事だらけだけど
君は夜汽車に乗ってる
夜が明けて、朝になるけど、
君は終点待たずに
降りようとしている。


降り際に微かに匂う甘い香、


『ばいばい、・・・・・・・・・』



君は僕の事を知ってた。

僕の心の片隅に言葉がでたよ。


『・・・ばいばい・・・』


やっと、キミを思い出したよ。




by しょういた

[前n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.