第零.九章 〜いつの日か、また会いましょ〜


[02]黄昏、君、今は、


粉雪が止んでも、
自転車は走ってる、
何故だろ、
この急に来る寂しさは。

『おはよう、』

『あっ、おはようさん(笑)』

さり気ない挨拶から、
気を使い。
知らないところで、
疲れ果てているんだろう。

もう、着いた学校には、。・・・・

走る陸上部、
たまらない、
体のラインの全てが
僕の脳裏に浮かんだ全てだ。
中庭にアリがいる。

・・・・・・
あのアリは、前よりずっと
幸せになれたのだろうか。
前よりずっと
自由になれたのだろうか。
それだけが、気掛かりだ。
さて、朝のSHRが始まる。
灰色のロッカーの上に
何か乗っている。
何だろう?

「学部、学科、カタログ」

そうだね。



黄昏、君、今は、



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