第零.九章 〜いつの日か、また会いましょ〜


[01]少年、僕、歩くよ。


目覚めの朝、
ようやく起きる僕、
日付は三月十四日、
眠たい目をこすりながら、
布団から起き上がる、
ご飯を食べながら、
携帯をいじる、
『あっ、彼女からメールがきてる。』
日付は三月十三日、
『昨日の、夜か・・・
どしたんだろぅ。』
不安そうに、
開けたメールの先には、
「ごめん、別れよう。」
朝から、
重たいものを打ち付けられた。
僕は、ただ箸を止める事しか
出来なかったよ。
『そうかぁ・・・』
独り言が、部屋に響く。
メールの返信を済せ、
朝ご飯を済せ、歯を磨いて、
身仕度を済せ、
家を出る、
粉雪が降っている。
外で、知らない
じっさまとばっさまが、
田を耕している。
腰には手ぬぐい、
幸せそうだ、
『さて、行くか。』
独り言。

少年は僕、
一人歩いている。




[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.