恋人

[10]挑発

―唯SIDE―

あのさ。あれ、絶対挑発だよね！

綾瀬湊が私に明らかな挑発をしてくる。

「彰君！お昼一緒に食べよ！」

『葵ちゃん！奈美ちゃん！茜ちゃん！屋上行こう！』

ニコッ

「安藤さん、可哀相ね！」

「彰君が綾瀬の相手してあげてるからね～。」

「彰君優しいからね！」

ひそひそと話してる。

なら、お前ら彰を助けろよ！！

―――――屋上

「唯！やられっぱなしで良いの？」

と奈美。

「そうだよ！唯らしくないよ！！！」

と葵

「いつもの強気はどうしたの？」

と茜

・・・・そんなのわかってる。

『わかってるわよ。』

『作戦考えるにしても、綾瀬湊が何しでかすかわからないじゃない。』

「「「確かに」」」

『でしょ？だから、挑発されても、私はほったらかしてんの！』

ああ・・・・。

説明、面倒。

今はほったらかしてるけど。

仕掛けて来たら、やり返すかな？

私って翌々考えると考えてばっかり、気分転換したいな。

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