小悪魔登場


[18]めんどくさい


―彰SIDE―


今日、寮に帰ったら唯がいきなり

「私、生徒会会長に立候補するから。」


と言って来た。

・・・・唯の事だから確実に手伝えって言いそうだ。


「だから、彰手伝って!」

ほら、やっぱりな。


『なんで、やんなきゃいけねぇんだよ!』


「しょうがないじゃん。葵に頼みたいけど、葵スピーチ苦手だし。茜は聞いた途端緊張しまくるわ、奈美なんか、選挙委員で無理だし彰しか残ってないの!」



そう言うと唯は誰も残ってないから頼んだの!と付け足した。



・・・・残り物かよ!!


『相変わらずな毒舌ですね。』


嫌味たっぷりに唯に言うと

「私だって一人でも、スピーチ出来たらあんたに頼まないわよ。」

と嫌味たっぷりに返された。



流石だね。って関心してる場合じゃねぇじゃん。





・・・しょうがない。



面倒臭いけどやるしかないか。

唯に晩御飯作って貰わなきゃ俺が困るしな!



『いいよ。やればいいんだろ?』





「あら。素直じゃない?」


唯は珍しいと言わんばかりに俺を見る。

『晩御飯、お前が作らなきゃ、俺の晩御飯がねぇんだよ!』





「あっそ」




そう言って唯はスピーチの台本を渡して来た。



『俺が作るの?』




「ばか!もう作ったの!」



流石、学年一位の優等生。




そして、唯とスピーチの練習を夜遅くまでやらされた。

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