小悪魔登場


[14]びっくり


―彰SIDE―



唯はベッドから立ち上がって、ゆっくりとキッチンに向かった。




ああ・・・、料理作るって言ったけ?



『作ってくれるの?』


「ハァ。私は約束は破らないわよ!私、約束破る奴嫌いだから。」


あっそ。俺もそういう奴嫌いだけど、俺は遅刻しまくるから言えないけどな!









そういうと唯は料理を作り始めた。




あの性格がなければって思ったけど、今は少し慣れてきた。






あれがあっても、多分学校で一層にモテただろう


推測だけど。


ちなみに雄介が告白しても唯は見事に振っていただろうし



「出来たわよ!」

一人妄想の世界に浸っていると唯が言った。



『出来たんだ!』

見た目完璧だわ。



そして、食べて見ると味完璧。




俺はびっくりしていると、唯は完璧でしょ?って言う感じで俺を見つめている。



『かなり完璧じゃん』


そういうと

「でしょ!当たり前」

満足そうな顔して、皿を運んだ。


唯に続き俺も皿を運んでいたら唯が呼んだ。

「チョコレート要る?」



そう言いながら、唯はあの小悪魔な微笑みを見せる。

『要る』

そう言い、また運ぼうとすると、唯が

「そこで待ってて。」


と言い上目遣いをしてさらにこう言った。


「口開けて、両手塞がってるから食べさせてあげる」


言われた通りにしたら突然、唯がチョコレートを一口サイズにしたやつを口に入れてきた。


口の中にチョコレートが広がる。





「それ、さっき私が少し食べて一口サイズになったけどおいしいでしょ?」


・・・・・・!







それって、間接キスじゃあないですか?




唯さん?





僕今、いろんな意味でびっくりですよ!


俺が硬直していると


「こんな間接キスされるの初めてなの?」



唯はクスクス笑いながら言った。





『いや!初めてじゃあないけど唯がするなんて意外』


あっそ。と言い唯は俺から皿を取り洗いに行った。









あの人、確実に小悪魔と言う言葉が似合うわ。

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