小悪魔登場


[13]憂鬱


―唯SIDE―


さっき、彰が買い物に行った。

まあ。私が言ったから買いに行ったんだけどね!


彰はなんだかんだ言って、私の言う事を聞いてくれてる。





なんか、かわいい。



はっきり言うと私は彰と付き合う事にしたのは、本当にただのゲームだ。






私が毎日繰り返される日常を憂鬱に思い始めたのは中学の時・・・・・・。






中学でも葵以外の人には、ひたすら優等生を演じた。




まあ、ストレス発散に葵をパシらせたりしたんだけど!

葵には悪いけどね。






私はこの性格だから、悪いと思っても謝らない。




ちなみに、人に指図されるの1番嫌いだ。



でも、優等生演じてるのは親に言われてるのもあるけど、1番の理由は私が憂鬱しない為のゲーム





何故か、葵は裏の私を小悪魔って言うけどね。





カチャ




彰がかえって来た。


料理作ってやらなきゃな・・・・・!



これも暇つぶしだけど。





『彰、帰って来たんだ。』

知ってるけど


「お前が買いに行けっつたんだろ!」

彰が少し怒ったように言う


彰の始めの印象は
他の男より顔がいいけど、遊び人見たいに見えたけど彰を見て、人は見た目だけじゃないんだと思った。











私はクスッと笑って

『彰。買い物行って来てくれてありがとう。』


そう、言うと彰は戸惑ったように

「えっ!ああ、別にいいけど」




「小悪魔と思ったけど優しい事も言えるんだ・・・」




彰がボソッと言った。



聞こえてるけど、わざと聞こえてないフリして私はキッチンに向かった。

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