小悪魔登場


[12]パシリ扱い


―彰SIDE―


おいおい、俺無視かよ!


そして、唯はまた本を読み出した。


「何?もしかして構って欲しいの?」

唯はそう言って、足を組んでベッドに座っている



ハァ〜。しかもかなり色っぽいわ〜!







多分、普通の男子は確実にノックアウトだろう・・・




俺も唯の本当の性格さえ知らなければ確実に好きになっていただろうし・・・!





しかも、本を読んでいる時にメガネを掛けている。


周りから見れば知的で美人の性格の良い子にしか、見えない。





ハァ〜、性格さえ知らなければ、唯の事だからあの良い性格をキープしてたに違いない。



・・・知らなくて良い事って本当に有るんだな!





今日、初めて実感したよ!


「あのさ。暇だったら買い物行って来て」




『ハァ?なんで!!ってかやだ!なんで俺がお前のパシリしなきゃなんねぇんだよ!』



「あっそ。じゃあ晩御飯ないわよ!この学校晩御飯は自炊だから!」



『じゃあ、お前が買えば良いじゃねえか!!』




「なんでよ!めんどくさいじゃない!あんたが買えば!私は葵の部屋行って食べても良いんだから!」


『お前さ。俺にそんな事言っても良いの?本性ばらすよ?』


「あっそ。ご勝手に!ばらせば?優等生を演じてる私は周りに信頼を得てるし、彰の話信じないと思うけど?それともそれしか言う事ないとか?」


ッチ!!本当、小悪魔じゃなくて悪魔だな!


「しかも、今ならついでに作ってあげようと思うのにな?」









買って来ればいいんだろ?


『ッチ!わかったよ!買って来ればいいんだろうが!!』






・・・・本当最悪だな!




あいつ、悪魔になれるぞ!




俺はしょうがなく買い物に行った。

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