第1章


[01]おいたちと出会い


これはあたしと大親友を越えた
関係を持った女の子との話。

簡単に説明するとあたし、
菜緒は日本の真ん中辺りの田舎出身。
大親友の樹里は東京の隣接県の都会出身。

2人とも出会うはずはなかった。
でもなんらかの偶然で出会った。
そうとしか思えなかった。

あたしは5、6回引っ越しをして
ようやく親が一軒家を建てた。
ま、田舎には変わりないんだけど
なかなかイイ場所ではあった。

彼女はというと、
親の仕事の関係で関西に行くはずだったが
私がすんでいる県に祖母の家があったので
そこに住んだというわけ。

2人が出会ったのは
高校2年になったばっかの春。

私が彼女に対してもった第一印象は
「大人しくて不思議。」

彼女が私にもった第一印象は
「元気で純粋な子。」

正直合うわけないと思った。

けどあたしの意見を覆すきっかけは
沖縄への修学旅行前の
2年最初のテスト週間だった。


「樹里ちゃん、あたし今回
世界史ダメダメかも〜!」

「いや、私の方がヤバいよ〜
あ、私、今週から部活ないから
一緒に勉強する??」

樹里はあたしより多忙。
あたしは1年で部活やめた
暇人のくせして勉強しない
バカだったけど、樹里は、
1ヶ月に休みが2日あるか
ないかくらいの吹奏楽部!
しかも朝早くから夜遅くまで
1日あるときもあった。
なのにちゃんと勉強もする(笑)
ホントに不思議だった。

「イイね!どこでやる??」
「喫茶店とかどぉ??」

樹里も喫茶店とか行くんだあ〜
…ってまあ当たり前か(笑)

「イイよ。ぢゃあ一緒に行こうか。」
「うん!」

その嬉しそうな笑顔に
不思議な感情がうまれ、
それから毎日、あたしはもっと
樹里の事が知りたくなって
メールをし合う仲になった。




そして沖縄への修学旅行が
あたしたちの関係をさらに
変えて行った。





[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.