恋人


[33]駄目


―唯SIDE―



これで、またあんなに辛くならなくて済む・・・・。



もう、隼人の時みたいにはなりたくない。



なら、自分で別れを告げるだけ・・・・。










「ダーメ!!そんな事、俺は許してない!唯が別れたくても、俺はやだ!」






は?

何、言ってんの?



『諦めなさいよ!!!この馬鹿!!』




早く!早く、私を自由にしてよ・・・・




「ったく!俺が今まで、お前のわがままに散々付き合ってやってんのに、わからないのかよ!」






「俺は好きじゃない奴のわがままを聞くほど暇じゃないの!まず、綾瀬の事は誤解!あいつがいきなりしてきただけ!」







・・・・・誤解だったんだ。




いつも、いつも理由を聞かないで逃げる自分に嫌気がさす。





『・・・ゴメン、信じなくて。』


「じゃあ、俺のわがまま聞いて!」






『何を?』



「俺から離れるな!」









ハハハ・・・・、彰っぽいクサイ台詞。





『それ、クサイ台詞だね!彰。』





彰と安心出来る。





いつの間にか、ゲームの恋人から本当の恋人に変わってた。


不思議だね?私すらも気付けないなんて!






「返事は?///」


顔真っ赤。面白い。



『いいよ!離れないで居てあげる。』




「上から目線かよ!!!」




まあね!









「それと、柳に逢わなかった?」




隼人に?




『いや!全然。』




なんで?

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