スキ


[09]クリスマス


クリスマスイブだ…よし気合いを入れよう。
「にぃに入るよ〜」
なんだ美也か…
「なんだ美也」
「今日はどうするの?」
「美也には関係ないだろ」
「いいじゃん、教えてくれたって!」
「出かけるから家にはいないぞ」
「そっか…私はりほちゃんとパーティーだから誘ってあげようかと思ったのに」
梨穂子は美也を誘ってたんだな。でもなら大丈夫だな
「楽しんでこいよ」
そして僕は家を出た。よし…バス停につくな…約束より30分前だ七咲はいないな
「先輩」
「あ、七咲。やっぱり早かったな」
「先輩こそ早いですね」
「まぁ何となく予想がついたからな」
「ふふ、じゃあバスに乗りましょうか」
バスに乗った。そういえば七咲僕をどこにつれてく気だ?
「そういえば七咲、今日どこ行くか聞いてないんだけど」
「あ、それは着いてからのお楽しみです」
そしてバスは止まり、七咲はここで降りるんですと言い、バスを降りた。
「ここって、道の途中だよな…周りは山だし」
「はい…でもここでいいんです。」
「そうなのか?」
「はい、ではこの山に入ります」
この山…入り口はなく、ちゃんとした道に入るまで、草をかき分けて入った。そしてある程度整えられた道に出た。
「ふう、なんかすごいな」
「はい、この道を少し歩けば山のもう少し奥にいきますので、もう少しお願いします」
僕は七咲に言われるままに奥に行く。ん…湯気が…温泉?すごいな
「驚きましたか?実はこの山叔父の持ち山で、温泉があるんです。部活で疲労が強い時とか、お世話になってるんです」
「そうなんだ。クリスマスに温泉か。なんか面白いね」
「はい、では、タオルは持ってきましたので、私はあっちで着替えます。」
僕は服を脱いで下をタオルで巻き温泉に入った。なんだかいいな…天然の温泉なんてなかなか入る機会がなかったからな。
七咲はタオルを巻いて温泉に入った。これは…まさか
「先輩、私水着下に来てますから」
はは、そうだよな…あ
「雪か…ホワイトクリスマスだな」
「はい…先輩、隣に行っていいですか?」
七咲は隣に来た。肌が触れ合い僕と七咲はなんだか恥ずかしかった。
「先輩…どうですか?」
「うんなんか雪が降って温泉って風流だね」
「そうですね…先輩、タオルを湯につけるのはマナー違反ですよ」
ぐ、七咲、タオルをとるな!
「七咲、勘弁してくれよ。第一七咲は湯につけてるじゃないか」
「私は許可をとってますから。仕方ないですね…今回だけですよ」
ふう、なんとかなったな
「先輩」
「七咲」
ふざけあって、少し間があって…僕と七咲は少し見つめ合っていた。僕は七咲が…
「先輩、私の気持ちを聞いていただけますか?」
「うん…」
「うまく言葉に出来ないんですが…」
「それでいいからさ」
「はい…私先輩が好きです。この気持ちを抑えようとしても、出てくるくらい好きです!」
「うん」
「先輩がいれば、色々なことが頑張れるんです!先輩がいてくれたら私は…」
「七咲僕も好きだよ」
「え…もう一回いいですか?」
「いつも頑張ってる七咲が好きだ。」
「はい…また…」
「僕は七咲…いや…逢が好きだ!」
「先輩、嬉しい…」
ザバァ
七咲は抱きついてきた。あれ、下に水着なんか着てないぞ
「七咲…水着は?」
「恥ずかしいから嘘をついたんです。」
「いいのか?」
「はい、だって私先輩が大好きですから」
「うん…僕もだよ」

[前n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.