デアイ


[09]ショウタイ


僕は漫画を持って校舎裏に向かった。七咲との漫画の貸し借り約束のためだ。
「先輩」
七咲が後ろから声をかけてきた。
「七咲、約束の漫画。なかなかだぞ」
「ありがとうございます。私のはこれです」
あれ、少年漫画だ。
「七咲って少年漫画好きなんだ?」
「はい、結構読みますよ。」
僕はこの前のことが気になった。ちょっと聞くか…
「七咲はなんでプールにいたんだ?」
「あ、言ってませんでしたか?私水泳部ですよ」
そっか、ウチは温水だからオフがないから一年中泳げるんだよな。ただそのせいで補習も出来るから梨穂子はずっと受けてるんだよな。
「そうなんだ。じゃあすぐ泳げるようにしてあるの?」
「はい?」
「いや、よく小さい子とかが水着…うわ…」
七咲はスカートをたくしあげた。これは下着が見えるじゃないか!これは…あれ、水着?あの猫を追いかけてたどり着いた黒い下着はこれだったのか…
「ぷ、はは、先輩残念でしたね、下着じゃなくて。先輩のご想像通りです。」
「笑うなよ…僕は変なことは考えてないぞ」
「説得力ないですよ。でも私のスカートの中を必死に見る先輩、少し可愛いかったですよ。」
僕は言い返すことが出来なかった。これじゃ変態だ。いや僕は変態じゃないんだ!
「では私は失礼します。先輩はエッチですね。」
七咲は行った違う。違う!ちがぁう!僕は紳士だ!!!

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