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[07]コクハク


あと聞くべきは…
僕は迷っていた。また悪い結果になるかもしれない。でもそれじゃ…
僕は図書室で落ち着くことにした。なんか騒がしいな…一年の男子か?やれやれちょっと注意するか…
「お前あの子に告白したんだってな」
「うん…」
あれ、なんか話してるな…
「あの子って確か同じクラスの」
「あ…七咲のことだよ」
え?七咲同級生に告白された?そんなことが…結果はどうなんだ?
「でもさ…なんか信頼出来ない奴とは付き合えないとか…」
「そうか…残念だな」
結局七咲は断ったらしいな…良かったのか…
僕は一年の廊下を歩いていた。どうなんだろうな…
ドン!
僕は誰かとぶつかった。
「ごめんなさい!」
「いや、こちらこそ。あれ、七咲?」
「あ…先輩」
七咲なんかえらく急いでるな
「七咲、どうした?」
「いえ、その実は…二人はどこまでかって…」
「何が?」
「先輩…すみません、失礼します」
七咲は走っていった。どうしたんだ? クラスから声が聞こえる
「逢ちゃんどこ行ったんだろ?」
「うん…あの先輩との関係を聞いただけなのにね」
…もしかしたら僕とのことを聞かれていたのか?このままじゃ駄目だな、ハッキリしないと
僕がクリスマスに過ごしたいのは…
七咲だ。七咲とクリスマスは過ごしたい。よし、梨穂子のパーティーは断りに行こう
梨穂子はうーんどこだろ。確かまだ水泳の補習じゃないか?よし外で待ってよう
「梨穂子」
「あれ、純一、どうしたの?」
プールから出てきた梨穂子を見つけて声をかけた。
「梨穂子、前の誘ってくれた件なんだけどさ」
「あ、パーティーのこと?」
「うん、誘ってくれたのは嬉しいけど、断るよ」
「そ、そう?なら別に明日にでも言ってくれたらいいのに」
「いや、梨穂子に言っておきたいこともあったからさ」
「何?」
「気を使ってくれてありがとな」
「それは…別にいいよ」
「じゃあ梨穂子、帰るか」
「うん」
僕はパーティーを断った。これであとは七咲を誘うだけだ!

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