シンポ


[05]ケツイ


「こんな風に踊るんですね…」 「そうだね。でも基本をやれば応用も出来るみたいだね。」 先輩とダンスのビデオを借りて見ています。先輩のお部屋…男の人のお部屋はこんな感じなんだ… 「よし、イメージはつかめたね。」 「そうですね、本だけじゃわからないこともありますからね」 「練習は明日からにして、今日は遅いから送るよ。」
「はい、ありがとうございます」 先輩と2人並んで駅に歩きました。
「あの、先輩?」
「何かな?」
「なんで私とコンテストに出て下さるんですか?」
「え?どうしたのいきなりだね」
「すみません…私…変なこと聞いてしまって」
「はは、いいよ、もちろん中多さんが僕をパートナーに誘ってくれたからそれに答えなきゃって思ったけど、あとは自分のためかな」
「自分のため…ですか?」
「うん、前に去年創設祭に行かなかったって話したよね?」
「あ…そうですね」
「去年はクリスマスって実感が湧くところには行かないようにしていたんだけどね…クリスマスに苦手意識があるからそうしてたんだけど、それを変えようと思ったんだ。」

先輩やっぱり何かあんたんだ…

「だから今年は楽しもうって思ったんだ。そしたら中多さんが誘ってくれたから嬉しかった。」
「そうなんですか…」
「だから、頑張ろう。目指すは優勝!…まではいかなくても楽しむでいいんじゃないかな?」
「はい!」

こうして橘先輩とお話ししました。明日から頑張ろうと思います。橘先輩と…

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