ハジマリ


[05]コイビト


今日は放課後に美也ちゃんと駅前のファミレスでお茶をしに来ました。
「にししし、今日は何にしようかな〜」
「迷っちゃうね。」
「う〜ん…この新しいケーキのセット食べてみない?」
「あ、そうしようかな…」
「じゃ店員さん呼ぼ。」
ボタンを押して店員さんが来ました。
「あれ、美也ちゃんじゃない!」
え…美也ちゃん店員さんと知り合いなのかな
「あ、棚町先輩!」
「美也ちゃんが来てくれたんだ!あ、友達も一緒?」
「うん、友達の紗江ちゃんです」
「あ…よろしくお願いします…」
「私は棚町薫、紗江ちゃんよろしく!」
なんか元気で明るい方だなぁ…
「で…ご注文は?」
「あ、このケーキセット2つ飲み物は両方紅茶でお願いします」
「はい、かしこまりました。じゃ少し待ってね」
こうして棚町先輩は奥に行きました。
「なんか…元気で明るい先輩だね…」
「うん、棚町先輩はお兄ちゃんと中学からのえーと…そうそう、悪友なんだって」
「悪友?」
「うん、お兄ちゃんがそう言ってた。今もクラスメートだしね。」
橘先輩のお友達…でも…
「ケーキセットお待たせしました」
「あ、来た来た。棚町先輩、ありがとうございます」
「いやいや、じゃあ、ごゆっくり〜」
棚町先輩…お仕事もこなされていてすごいな…
「ねぇ、美也ちゃん」
「何紗江ちん」

「美也ちゃんのお兄さんって…誰かと付き合ったりしてるのかな?」
「お兄ちゃんが?ないと思うよ。でもなんで?」
「あ、あの…棚町先輩みたいなお友達がいるから…その…親しい女の子がもっといるのかなって」
「う〜ん…幼なじみからいるけど…でも恋愛って感じじゃないし…」
「そう…なんだ…」
「うちのお兄ちゃんなんて言うか…頼りないし、特別出来るものもないし、モテないしね」
美也ちゃんはそう言ったけど…そうは思えませんでした…次会ったらきいてみようかな…
こうしてファミレスで美也ちゃんとお話をしました…棚町先輩とも知り合えて良かったです。
「じゃあね紗江ちん」
「またね…美也ちゃん」
日が暮れちゃったな…なんだかきれい…明日はまた楽しいといいな…

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