アコガレ


[05]センニュウ


さて、今日の夜は七咲の間違いを正すんだ!しかし時間があるな…よしプラモでも作るか…
この前買った「最強勇者ガオガラン」か…新幹線と機関車、恐竜にライオン、飛行機に隼のメカが合体?凄まじいボリュームだな。
そろそろ時間だな。結局隼しか終わらなかった。
僕は七咲との待ち合わせ場所に向かう。もう七咲がいた。
「七咲」
「あ、先輩」
「ふ、謝る準備は出来てるな?」
「先輩こそ覚悟したほうがいいですよ?」
ふ、泣いても知らないぞ?
そして小学校に忍び込んだ。
「あれ、こんな校庭小さかった?」
「そうですね…なんかもっと大きいイメージでしたよね」
「あれかな?僕たちが成長したってことかな?」
「そうかもしれないですね。では行きましょうか」
そして滑り台に…何、赤い…
「私の勝ちみたいですね」
「いや、僕たちのころは白いイカだったぞ」
「先輩、色が多分ハゲて白くなってただけだと思いますよ?」
「いや、これは何かの間違いだ!」
「先輩…ちょっとそこにいてください」 七咲は滑り台に登り始めた。何を企んで…
「あ、やっぱり。先輩、足の数を見てください」
何、12345678…8?これは…
「先輩、そもそも足の数を見れば簡単に分かりますよ?」
「く、七咲、完敗だ…すまなかった。」
七咲は滑って下りてきた。
「だから初めから言ったじゃないですか。さて、出ましょうか?」
僕たちは出ようとした。そうするとどこからか入ってきた野犬が目の前に来た。
「先輩…すごい睨んでますよ…」
このままじゃマズい!七咲だけでも安全な場所に…
「七咲、滑り台に登って動くな!」
「でも先輩は…」
「いいから、行け!!」
七咲は滑り台に走った。よしあとはこいつを大人しくさせるだけだ。
僕は犬と格闘した。噛まれたらまずいな…
「先輩!」
「いいから動くな!」
僕は思い切り犬をはね飛ばした。しかし犬はまだやる気だ。ならば…僕は犬に向かった。犬の背後にまわり、背中を押さえた。これで何も出来ないだろ!
犬は大人しくなりどこかへ行った。多分興奮してたんだな。
「七咲、大丈夫だから降りてこいよ」
「せ、先輩…実はこわくて…」
もしかして今ので腰が抜けたのかな?
「なら僕が行くから待ってて」
僕は階段を駆け上がり七咲を見た。ふるえてる、。かなりの恐怖だったんだろうな…
「七咲、大丈夫?」
すると七咲は僕にギュッと抱きついてきた。へ?
「先輩…すみません、少しこうしていて下さい…」
七咲の小さな体を抱きしめた。それは七咲の温もりが伝わるようだった…
「ありがとうございます。もう大丈夫です」
「いや、なら良かった。」
「先輩…かっこよかったです…守ってくれて…」
七咲、は顔が赤らめながら話した。大丈夫なのか?そして学校から出ても七咲はうつむき気味だ。
「先輩、失礼します…」
「あ、そっか、七咲、また明日な。」
七咲とこうして滑り台を見た。なんかハチャメチャだったな。そういえば梅原もイカだと誤解したまんまだ、明日にでも教えるか

[前n] [次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.