第18章


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「!!?!??!!!」
 チョコを口にするとドンカラスの顔が青くなった後、嘴がみるみる赤く腫れあがる。
「が、辛゛ぇ゛!! み゛、み゛ず、水゛〜!!!」
 ドンカラスは悲鳴を上げながら食堂の方に急いで走っていった。
 奥からドンガラガッシャーンと何かにぶつかって皿が割れた音と、他の誰かの悲鳴が聞こえた。

マニューラ達はその様子を見て腹をかかえて笑いだす。
「ヒャハハハハハハ! 見たかよ、アレ!? 大成功だぜ!」
「ぷっ、ぷぷ…」
「キャハハ! まさか本当に成功するとは思わなかったわ」
「マトマの実を煮込んだ超激辛ジャム入りチョコ美味しそ! プギャー!」
 食堂の奥からはまだドンカラスの悲鳴が聞こえる。
「じゃっ、てめーら帰るぞ!」
「いいもん見れたっつーの」
「そーねー」
「みんなにも話してやろ! ギャハ!」
ニューラ達は洋館を満足そうに出ていく。


「…ま、詫びの品だからな」
 マニューラはニューラ達に気付かれないように、そっと何か小さな箱を洋館の中にポイッと投げて置いていった。
 真相、真意不明。

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