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[04]メイワク


放課後になった。クリスマスか〜去年は確か…
そう、僕はあの二年前待ち合わせの場所の公園でうなだれていた。なんだかクリスマスを楽しめずに…そうしたら
「君もここの眺めが好きなの?」
そう、話しかけてくれた人がいて、その人は話してくれた。その眺めの話しとか。そしたら元気が出たんだよな。それでその後梅原達と馬鹿騒ぎしてな。
…その話してくれた人があの森島先輩で、それから憧れるようになって、今はどうだろう?まぁ綺麗な人だとは思うけど、それは好きではなく、単なる憧れなんだよな…
「お〜い橘」
「あ、梅原か…どうした?」
「いや、お客さんだぞ…ちゃんとやれよ?」
お客?ちゃんとやれよ?って…七咲?
「あの…先輩…今大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だけど」
「では場所を変えてもいいですか?」
七咲はなんか暗い表情だった。なんかあったのかな?
校舎裏に行った。
「あの先輩…」
「うん」
「昼休みに見たんですが、女の人と仲良くしていたて…」
昼休みか…梨穂子か?
「先輩…そんな人がいるなら私に優しくする必要ないですよ。相手にも悪いですし…」
「なんのこと?」
「…とぼけないでください。私も先輩に色々ご迷惑かけてすみませんでした…」
七咲はそのまま行ってしまった。…まさか梨穂子と僕が付き合ってると誤解されてる?そんなことはないのに…このままじゃ七咲は誤解されたままで…僕は…
よし追いかけよう!
七咲…どこにいるんだ…そうだ昇降口…靴はあるな…ならばテラスか?いや、いないな。ひとりになりたい時にいくとこか…
僕は屋上に向かった。七咲…いた!
「七咲」
「先輩…」
「七咲誤解だよ」
「何が…ですか?」
「あの女の子は梨穂子って奴で、幼なじみなんだ」
「幼なじみ?でも付き合ってるようにしか見えませんでしたよ?」
「僕と梨穂子は長い付き合いだけど、そういうことは一度もなかった。ごめん…七咲を不安にさせて…」
「……」
「第一もし付き合ってるならはっきり言うし、こんな風に追いかけるか?」
「先輩…すみません…私の勘違いで…」
僕は七咲をこんな風に思わせてしまったんだな…
「こちらこそごめん」
「先輩は悪くないです…」
「いや…」
そのまま少し沈黙があった
このままじゃ七咲に悪いな…
「七咲、良かったら一緒に帰らないか?」
「え…大丈夫です…けど…」
「それでまた焼き芋でも食べようよ。それで今回のことはなしにしよう」
「はい…」
七咲は嬉しそうに答えた。良かった、誤解がとけてな
二人で帰った。また焼き芋を買って公園に行った
「七咲は休みは自主トレーニング以外はなにしてるんだ?」
「それ以外は特にはありませんね。」
「そうなんだ。そういえば今度の日曜日は大会の応援とかにいくの?」
「いえ、普通は行くんですが、今回は出場者と先生しか会場に入れないそうです。」
ということは日曜日暇だよな…色々あったし…元気になって欲しいから誘うかな…
「七咲、じゃあ日曜日どこか二人で行かないか?」
「え、それってデートですか?」
七咲は顔を赤くしながら言った。一応デートだよな…
「そうなるかな」
「……」
七咲…迷惑だったかな…
「いいですよ」
「いいのか?」
「はい、でもどこに行くんですか?」
「あの新しく出来たポートタワーあるよな?」
「あ、はいありますね」
「あそこに水族館があるから、行こうかなって」
「私も行きたかったんです。奇遇ですね。」
七咲…嬉しそうだな…こんなことで喜んでくれてよかった
「じゃあ日曜日の12時に学校の裏のバス停待ち合わせでいい?」
「はい、大丈夫です」
「よし、じゃあ日曜日な」
「はい、楽しみにしてます。」
「はは、じゃあ帰るか?」
「はい」
こうしてデートの約束をした。日曜日が楽しみだ

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