スキ


[03]ゴカイ


さて、昼にするかな…梅原達は珍しく弁当みたいだし、僕もパンでも買って教室で一緒に食べるかな…
「あれ〜純一?」
この声は…梨穂子だな
「梨穂子、どうしたんだ?」
「今日はみんな教室でお昼食べてて〜私も何か買って一緒に食べようかと思ってたんだけど〜」
「はは、僕も全く同じだよ」
「なんかすごい奇遇だね。」
「そうだな」
「でも純一良かったらたまには一緒に食べない?」
「僕は別にいいけど」
「そっか良かった。実は今日定食とかのご飯が雑穀米なんだよ。だからこっちで食べたくなっちゃって」
「はは、梨穂子らしいな、じゃあ注文するか」
僕はカレーを頼んだ。雑穀米にカレーは食べてみたかったからな。梨穂子は…B定食か…今日は和食メニューだな
「なんかご飯おいしいね〜」
「なんか得したな」
「そうだね〜」
そして食事を食べ終わった
「そういえばもうすぐクリスマスだね。」
「ああ、そうだな」
「純一はどうするの?」
「今特にはないんだよな」
「そうなの?」
「うん、残念ながらな」
「それならさ、もし良かったらうちでクリスマスパーティーしない?昔はよくしたじゃない?」
「そうだったな。プレゼント交換したり、ケーキを取り合ったり」
「そんなことあったね〜」
「もし予定が入らなかったら参加させてもらうかな」
「本当?じゃあ参加出来そうなら教えてね」
「わかったよ…でもクリスマスは好きな奴と過ごしたいとか思わないのか?」
「え?…それは、まぁ…過ごしたいけど…」
「昔から梨穂子を見ていたから思っていたんだけど」
「はい?何?」
「梨穂子ってさ、昔からの付き合いだから思うことだけど好きな奴が出来たとか、付き合ったとか全く聞かないよな…」
「え?それは〜その〜」
「まぁ梨穂子は食べ物にしか興味無さそうだしな」
「え〜そんなことないよ〜ひどいな〜」
「いや、冗談だよ。」
「もう〜意地悪なんだから」
「でもさ。もし好きな奴がいたりするなら言ってくれよ?あんま梨穂子の邪魔はしたくないからさ」
「邪魔って…別に邪魔なんかじゃないと思うけど〜」
「いやさ、前梅原から聞いたんだけど、僕と梨穂子が付き合ってるとか噂があったらしいんだ」
「え?ふーん…」
「で、梨穂子に迷惑をかけたくないから、一緒に帰ったりしたら誤解されるかなってやめてたんだ」
「あ、前だから…」
「そう、梨穂子と噂になっても僕は構わないけどさ」
「え!?うん、私も構わないけど…」
「そうか?ま、昔も何度かあったしな」
「うんあったねそんなこと」
「あ、もう授業がそろそろ始まるな…じゃあ戻るか?」
「うん、あ、そうだね」
そして二年の教室の廊下
「じゃあ予定空いたら教えてね〜じゃあね〜」
こうして僕と梨穂子は昼を食べた。クリスマスか…どうするかな

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