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遠距離フリンレンアイ

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[02]駅

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駅に着くと、特急の通過待ちでしばらく待たされた。

ホームでヒナコはヒロフミの肩に頭をもたれ、甘えた。

「…しばらく会えないね…」

「…うん、ごめんなぁ…」
ヒロフミの手がヒナコの体を引き寄せた。
ヒナコの体を温めるようにさすり、手が下半身へと伸びた。
下着の隙間から指が中へと忍び込む。

いつもなら、拒絶するところだったが、酔って別れがたい気持ちのヒナコは、すんなりと受け入れた。

周りには電車を待つ乗客がいる。

皆、他人になど目もくれないが、目の前を人が通る度に、自分の顔を見られはしないかとヒヤヒヤした。

クチュクチュとヒロフミの指が出入りする。
しかもこんな場所で。

そんな思いが余計に興奮させる。

「…だめぇ…」

「ん?やめる?」

ふるふるとヒナコは首を振った。

「声が…でちゃう…」
「だぁめ、我慢してb」

ヒナコは酔いと興奮で息が荒くなり、とろけた表情になる。

「はぅん…」

電車が到着した。

電車に乗り、まばらな車内の窓際に立つ。

「ぐちょぐちょだったぞ」
意地悪くヒロフミが笑う。
ヒナコは恥ずかしくなり肘で脇腹をこずいた。

次に会うのは四ヶ月後。
桜の季節。
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