ツヅキヲシヨウヨ


[02]成長


みちるは旅館の空き部屋を、用意してもらい、夕食も部屋まで運んでくれた。
温泉につかり浴衣姿で待っていると、敬輔がやってきた。
「うわっ…んまそっ!いっただきまーす!」

しばらく料理に舌鼓を打ちながら、敬輔がみちるをじっと見つめた。
「何?ヤダ、なんか付いてる!?」
みちるが慌てて口元を拭く。
「ぃや、成長したなーって…」
「何それ?敬ちゃんだって、昔はもっとヒョロヒョロだったのに…」
「いやーみちるの胸ほどじゃないよ…」
「胸?」
「あ、いや、褒めてンだよっ!セクシーになったなあって。」
みちるは箸を置いた。
「好きで、大きくなったんじゃないもん…」
バストの大きさは、みちるにとってコンプレックスだった。
「なっ…いいじゃん!大きいおっぱい最高だぞ?」
キッとみちるが敬輔を睨む。
「敬ちゃんには、解らないよ…」
みちるがむくれてうつむいた。
突然、みちるは手首を掴まれ引っ張り上げられた。
「何すんのっ?!」
敬輔はみちるを洗面所に連れていった。


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