第一章


[01]先生


「やっばーっ!」

私は勢いよく家を出る。
そう…。
「遅刻だぁっ!!」

生まれて五回目の遅刻。
やばすぎ。


学校に着くと、もう一時間目が始まってた。
校庭を走る生徒たち。
先生は……。
ちょうどいないらしい。

私は校庭を走って友達のところにいく。
「ちょっっとあんたなにやってんの!?」
こいつは友達の真由美。
「寝坊しちゃって!」
私はそれだけ言って校舎に向かって猛ダッシュュュ
玄関を開けると、先生が玄関に立っていた。
先生は腕を組んで私を睨む。
「また遅刻か?」
低い声で言う。
この先生は苦手かな。
「着替えてきまぁす」

教室に入る。
担任の先生が教卓に顔を伏せて寝ている。
「せーんせ♪♪♪」
先生に抱き着く。
先生はガバッと起きて私を離す。
「ビックリしたぁ!!おぉ!翔湖かぁ!?遅刻だぞぉ!」
寝ぼけた声で言う。
すっごい可愛すぎ
「寝坊したのぉ!!でも先生に会えたからいいや!」
先生の手を握る。

「翔湖ぉー…。あんまり思わせぶりな態度とっちゃダメだぞぉ??色んな男子にそうやってるのか??」
眠そうに目をこすって言う先生。
「ふふっ♪先生ってばぁ!」


先生は学校で一番若い先生なの!!
しかもかっこいいからモッテモテ!!
私は先生が大好き!!
いつも先生にベッタリな私。
先生は本気にしていないみたいだ。
笑ってスルーしてしまう。

「先生大好き!」
「ははは!!ほら、早く校庭に生きなさい!」
またかわされた……。
ぶーっっ!!
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