入らないで


[01]普通の部屋から聖域へ


高校に入ってからは先に書いた学校での変な行為の他にも気になっていたことがあった。

それは自分の部屋。

自分以外の人に部屋に入られるのが嫌でたまらなかった。

理由は汚されるかもしれないから。

中学校の頃も部屋には入られたくありませんでしたが、それは

「親に見られたくないものがある」

「勝手に部屋をかき回さないでほしい」

等、誰にでもありがちな理由からだった。

しかし、高校に入るとその理由の他に、

「自分の大切なものが壊されるかもしれない、汚されるかもしれない」

と考えるようになり、学校に居る時は不安で仕方がなかった。

もちろん、親には入らないでほしいことを伝えましたが、夏場等は部屋の換気をしてくれたりと何かと部屋に入られることはありました。

その後は当然の如く大喧嘩。

自分の居場所、聖域が汚されたような気がして暴れた。

今は自分のことを思って少し部屋を片付けてくれたり、洗濯物を持ってきたりしてくれた親の気持ちもわかってきた。

しかし、それでも未だに私は、部屋に誰かを入れるのを拒んでしまう。

どうしても

「汚されるかも」

という気持ちはなくなってくれません。

なので、この症状は今でも続いています。
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