ハジマリ


[01]セイカツ


私は中多紗江。輝日東高校の一年生。最近この学校に転校してきました。…今まで女子校でずっとやって来たから、共学で戸惑うばかり…男の人はお父さん以外苦手で…私はここでやっていけるのかなってたまに思います。
「紗江ちん〜お昼たべよ〜」
あ、美也ちゃん。私が転校してきて、仲良くなった友達。いつも元気で、憧れるなぁ…
「うん…」
私と美也ちゃんは食堂に行きました。ここは苦手で、いつも人がたくさんいて、パンを買うにも一苦労。だからいつも残り物しか買えなくて…
「紗江ちん、何食べる?」
「私は…サンドイッチと牛乳かな…」
「じゃあ私は…うどんにしよ!」
私と美也ちゃんは少しすいたところでお昼を買いました。良かった、サンドイッチ残っていて
「いただきまーす」
「美也ちゃん、お腹…空いてたの?」
「うん、それがお兄ちゃんが私の卵焼き食べちゃってね。そのせいで物足りなかったよ〜もう、お兄ちゃんは〜」
「美也ちゃんお兄さんと仲…良さそうだね」
「うーん、普通じゃない?」
「そうなんだ…お話を聞いているとそうなのかなって思ってたけど…」
「そう?じゃあそうなのかなぁ」
美也ちゃんはたまにお兄さんのお話をします。本当は大好きなんだろうと思います。
「あ、そういえば逢ちゃんは?教室にいなかったから、紗江ちんならしってるかなって」
「あ、逢ちゃんは部活の集まりがあるからって…」
「そっか〜じゃあ食べたら図書室でも行こうよ」
「あ…うん、いいよ」
私と美也ちゃんは図書室に行きました。ここの図書室は沢山本があって、なんだか雰囲気が落ち着いています。
「美也ちゃん、本探してるの?」
「うん、占いの本をね」
「あ…ならあっちじゃない?」
こうして図書室で過ごしました。美也ちゃんは本当に元気で…
放課後になりました。
「じゃあね紗江ちん〜」
「あ、ばいばい、美也ちゃん」
美也ちゃんは早く帰らなきゃ!って帰りました。私も帰ろうかな…
「あ、紗江ちゃん」
「逢ちゃん」
七咲逢ちゃんが話してくれました。逢ちゃんは水泳部で、いつも余裕があって、なんだかカッコいい。私と美也ちゃんと逢ちゃんはよくみんなでご飯食べたりしています。
「今帰るの?」
「うん…逢ちゃんも?」
「今日は部活がないから、紗江ちゃんと途中とまで帰ろうと思って」
「え?あ、うん大丈夫だよ。」
「じゃあ行こう?」
私と逢ちゃんは一緒に帰ることになりました。
「逢ちゃん、部活は…最近どう?」
「あ、次の大会の選考を今してるところだけど」
「そう…なんだ。でも、逢ちゃんなら大丈夫だよ」
「ふふ、ありがとう。」
逢ちゃんはやっぱりカッコいいなぁ…
「じゃあ紗江ちゃん、私はこっちだから」
「あ、逢ちゃん、また明日ね」
「うん、また明日」
こうして逢ちゃんと帰りました。なんかやっぱりすごいです。
私は駅に着いて、電車に乗って、私は家に帰りました。
「ただいま」
「あら、紗江おかえり」
お母さんがちょうど玄関にいました。
「紗江、学校はなれた?」
「うん、お友達と今日も帰ってきたよ」
「そう」
お母さんは優しく笑ってくれました。
今日も一日終わりました。…最近何故かわからないんですが、何かが変わる気がします。ただの勘違いかもしれないけど、多分時間がたてばわかるのかな…

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