第6章


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「…くっ!折角生き残る機会を与えてやったのに…使えない奴らめ…」
敗れたユンゲラー達を引き上げ、サターンは少年を睨んだ。
「なぜ、お前はそんなに強い?!」
「……僕の力じゃない。この…ポケモン達が、力を合わせてくれた結果だ」
「まあいい…この3匹はお前が好きにしろ…このマシーンのボタンを押せば自由にしてやれる」
「どけ!…今、助けてやるからな!」
少年は、サターンが示したボタンを押した。
ウィィィィン…
カプセルが開き、3匹の戒めが解かれた。

「どうもありがとう…」「アタイが見込んだだけはあるわね。えへ!」「またお腹空いちゃったよ〜」
そして、3匹は空へ姿を消した。

「…ボスは、この3匹の体から生み出した結晶で赤い鎖を作った。
 それこそが、テンガン山で、何かを繋ぎとめるために必要なものらしい」
「テンガン山だって…?」
「もっとも、ボスがテンガン山で何をするもつもりなのか…私も知らないがな」
「待て!それはどういう…」
少年は、去って行くサターンを追おうとした。
しかし、
「ミュウ!ミュミュウ!(ピカチュウ!しっかりして!)」
さっきのウサギが、黄色いネズミに取りすがっているのが見えた。
「あ、待ってて!今、毒消しを…」

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