第36章
[28]
洋館の目前まで辿り着いた時、さしものヒカリもその恐ろしげな外観に思わず息をのんだ。
朽ちかけた外壁はまるで魚の鱗のように爛れ、ぼんやりと光を反射する曇った窓ガラスが濁った大きな目みたいに見えた。
不用意に近づけば、あのささくれだったドアが大口を開けて、
自分達をぺろりと飲み込んでしまうんじゃあないか――そんな嫌な想像をしてしまう。
だがヒカリは背にのしかかる頼りない重さを思い出す。
数分程前に洋館の方から響いてきた大きな鳴き声に驚いてナタネはますます竦み上がり、
もはやヒカリの背に半ば負ぶさるような形となっていた。
ここで自分まで恐がってしまったらだめだ。ヒカリは嫌な想像を振り払い、心を奮い立たせた。
「ナタネさん、着きましたよ。くっついたままだと、もしもの時にポケモンを出しにくいからもう少し離れましょ」
「う……つ、着いちゃった? じゃなかった、やっと着いたのね! 周りには何もいないよね? 例えば……お化けとか」
「大丈夫ですよ」
「そ! あ、いや、ただちょっと聞いてみただけだからね。お化けが怖いとかじゃないわ」
「はいはい、わかってます」
ナタネはヒカリの背から顔を上げ、数歩離れる。
「さー! さっそく洋館の調査を開……開始……」
胸を張って元気よく宣言するつもりだったナタネだが、
間近で見る洋館の姿が目に入った途端に笑顔が引きつり、言葉は尻すぼみになってしまう。
「……じゃあ、わたしが先頭で行きますね」
ヒカリは気付かない振りをするのが優しさだと思い、そっと先んじてドアノブに手をかけた。
慎重に力を込めて押すと、ドアは軋みながらゆっくりと開いていく。
玄関をくぐるとそこは二階への吹き抜けがある広いエントランスホールとなっていた。
薄暗い内部は確かに所々が痛んで汚れているが、何年も誰も住んでいない廃墟の割りには、
思っていたほどひどい状態では無いとヒカリは感じた。
「ご、ごめんくださーい! 誰か居ますかー?」
もしかしたらまだ誰かがこっそり住んでいるのかもしれない。そう考え、ヒカリは念のため呼び掛けてみることにした。
しかし、洋館は不気味に静まり返るばかりで返事はない。
諦めかけたその時、微かな物音が正面奥の部屋から聞こえた。
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
アイコン
恋愛心理テスト
wedding
ブログ
ペット
成分解析
レンタルランキング
デコライン
恋愛メーカー
顔文字
暇
野球拳
萌えボイス
アイドル待受
勇気のでる待受
オンラインゲーム
姫系×セレブ系
血液型占い
待受FLASH
写メ診断
花の待受
理想の彼氏
HIPHOP
SNS
Japangirl
雑学
チャット
さくら
四字熟語
OL専門動画
顔デコポン
クール
アートFlash
アイドル爆破ゲーム
理想の娘
グラビア
QRコード
萌えアニメ
ランキング
J−POP
Flash時計屋
巨乳動画
デカデコ
常識検定
小説
占い占い
夜景
絶景
小悪魔
夢占い
お買い物
オリジナルdesign待受
普通度判定
メールポータル
診断
アート待受
恋に効く待受
占い
癒し待受
紙芝居
検定
おバカデコメ
GRAFFITI
動画フル
ヒーリング
海のFlash
短縮URL
モテカワ
爆笑
おバカ待受
空の写真
就活
名前占い
漢字
Flashゲーム
メール転送
アダルトゲーム
PROJECTZERO
アイドル伝説
モテ期
動画天国
アイドルFLASH
JapanGirl
絵文字デコメ
魔法の恋愛テクニック
フルムービー
ピンク先生
デコメ取り放題
たまチョビ
ツンデレ
壁紙
脳の訓練
巨乳画像
顔文字待受
レシピ
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.