第40章
[41]
「亡者の箱にゃあ十五人、ラム酒を一瓶、ヨーホーホー」
朝日が僅かに顔を出す早朝、調子外れの歌声に眠りの底から意識を引き上げられ俺は目覚めた。
目をこすりながらその元を辿ると、艦首の先で陽気に歌うフローゼルの姿があった。
心と耳を掻き乱す濁声に他の者達も次々と目を覚まし、非難するようにぶつくさと唸りながら起き上がってくる。
「残りは酒と悪魔が片付けた、ラム酒を一瓶、ヨー……お、やっと目え覚ましたな」
俺達の様子に気付き、けろりとしてフローゼルは振り返った。
まったく、安らかだった寝付きとは対照的な何とひどい目覚めだろうか。
「もうじきカントーだ。そろそろ準備をしておいてくれよ」
そう言ってフローゼルが指し示した先、遥か彼方に薄っすらと陸地らしき影が見え始めていた。
このペースならば昼前頃には着くだろう。気楽だった船旅も終わりだ。しっかり気を引き締めておかねば。
いよいよ陸地が間近に迫り、フローゼルはホエルオーに指示を出す。
ホエルオーは大きな了解の鳴き声を一つ上げ、速度を緩めながら徐々に陸に寄っていった。
人目を避けられそうな周りを高台に囲まれる奥まった岸を見つけ、ホエルオーはゆっくりと身を停める。
「さあ、お待ちかねのカントーだ。さっさと降りれる奴から降りてくれ」
「うむ」
促されるままに、俺はホエルオーの背から降りる。他の者達もすぐに後に続いて飛び降りた。
最後にフローゼルが降り立ち、俺達全員の姿を見渡して確認してから、やれやれと安堵と疲れの混じった息を吐く。
「言われた通り、あんたらは無事に送り届けたからな。後は――」
フローゼルはじろりと恨めしくマニューラを一瞥する。
「言葉で言っても大人しくシンオウに帰ってなんてくれねえんでしょうね」
「何なら力ずくでかかって来てもいーんだぜ?」
マニューラは不敵に口端を上げ、鉤爪をチラつかせながら睨み返した。途端にフローゼルは縮み上がって目を逸らす。
以前に余程恐ろしい目にでも遭わされたのだろうか。こやつの場合は自業自得のような気がして、あまり不憫には思わないが。
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
さくら
理想の彼氏
オンラインゲーム
Flashゲーム
グラビア
メールポータル
ランキング
動画天国
デコメ取り放題
デカデコ
絶景
小説
ペット
巨乳画像
OL専門動画
小悪魔
姫系×セレブ系
動画フル
おバカ待受
Japangirl
待受FLASH
ツンデレ
顔デコポン
たまチョビ
ヒーリング
アイドル待受
顔文字待受
恋愛メーカー
HIPHOP
普通度判定
絵文字デコメ
魔法の恋愛テクニック
アイコン
ピンク先生
Flash時計屋
理想の娘
勇気のでる待受
アート待受
空の写真
壁紙
占い
海のFlash
ブログ
短縮URL
検定
アイドル爆破ゲーム
GRAFFITI
オリジナルdesign待受
暇
レンタルランキング
フルムービー
名前占い
PROJECTZERO
脳の訓練
アイドルFLASH
就活
成分解析
J−POP
写メ診断
メール転送
wedding
診断
紙芝居
常識検定
おバカデコメ
アダルトゲーム
クール
QRコード
アイドル伝説
癒し待受
モテ期
恋に効く待受
夢占い
アートFlash
チャット
お買い物
モテカワ
レシピ
萌えアニメ
JapanGirl
占い占い
野球拳
巨乳動画
顔文字
萌えボイス
血液型占い
SNS
爆笑
恋愛心理テスト
デコライン
夜景
花の待受
雑学
四字熟語
漢字
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.