困惑・決意*


[06]会話


ドアを背に
ぼーっとしながら
教卓に座っていた私は
全く気付かなかった。










「失礼しま〜す。
なんだ。
鍵あいてるじゃん。
あっ………。」










そこに入って来たのは
星 一輝だった。










それでも、
あたしは気付かない。










星 一輝は、
あたしが無視してると
思ったらしく、
静かに
ロッカーに向かい、
何かを探し始めた。










阿呆なあたしは
やっと気付いた。





「わぁっ!!」





あたしはビックリして
教卓から落ちた。



どう見ても、
星 一輝は
笑いをこらえてる。



あ〜あ。
やっちゃった(汗)


こんな阿呆なところ
見せちゃったら、
余計嫌われちゃうし。



すると、
星 一輝が
大声で笑い始めた。





「わ…
笑わないでよぉ!!」










うわっ…
こんなに普通に
話しかけたの、
久しぶりかも…










「だって、
おかしいんだもん」










返事…してくれた♪










「何しに来たの?」





調子に乗って、
また話しかける。





「そっちこそ、
何してたの?
部活は?」





まさか、
質問してくれるとは!!





「……正直に言うと
サボってる(汗)
最近は
ずっとサボりっぱなし
なんだ。」





「だめじゃん。
って言っても、
俺もなんだけどね。
まぁ、俺は
今日だけだけど。」





「一応
お互い様だね。
なんでサボったの?」





「……………。」





黙り込んでしまった。





(やばいこと
聞いちゃったかな…)







「…沢ちゃんが………」







「えっ??」







「……沢ちゃんが
いっつもここに居る
って知ってたから…」


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