第二恋愛*


[05]でも…


「でも…」

手を握ったまま
後ろを向かずに
あたしはいった。



「どうした??」

「でも…一つ、いい??」

「なに…??」

三太も、
あたしの後ろから
きいた。

「条件が…あるの。
あたしにはね、
諦めたくても
諦められない人が
いるの。
明日、気持ち伝える。
でも、どうせ
フラれるんだろうけど
諦めるために伝える。
今、三太とこうして
一緒にいることが
できたから、
フラれたって
怖くもなんともない。
だから、伝える。
大丈夫……かなぁ??」

「もし、それで
OKだったら、
お前はどうするの??」

「わかんない…
でも、大丈夫。
絶対ない…からさ。」

「全然いいよ。
俺としても
自分以外に好きな人が
いる彼女なんかやだ。」

「ごめん…ありがと。」



あたしは、
手をはなして
帰った。

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