第37章
[04]
ルカリオの右手が赤いオーラを纏う。しかしそれは燃えきれなかった炭火のようにルカリオの黒い手の中に消えてしまった。
「最も容易いはずの炎。確かにイメージは簡単に出来る。
十分に熱のエネルギーも体内に生み出せているはずだ……。
チャーレム殿、少し火をいただけないだろうか? 我が身に向かって炎のパンチを繰り出してほしい」
チャーレムは怪訝に思った。最初にミミロップとルカリオの二匹が手合せした時、
ルカリオは巧みにブレイズキックを繰り出していたはず。それに、自分が炎のパンチを繰り出してどうなるというのか。
「相分かった。ルカリオ殿の手並みならば心配は無用であろうが、万が一のために急所は外そう」
真意を確かめるため、チャーレムは構えるルカリオに燃える拳を振り下ろす。
火球のごとき拳が叩きつけられようとした刹那、ルカリオは素早く見切ってチャーレムの懐へ潜り込み、
そのまま掌底を腹部へ押し当てた。
掌底を受けた途端、チャーレムは自分の気を吸われて取られたような感覚に襲われる。
直後の大きな音で我に返った時には、すぐ脇の岩がルカリオの燃え上がる脚に熱されて赤々と鈍く輝いていた。
じりじりとした熱気の中でチャーレムの背をヒヤリとしたものが伝う。
「先取り――のちょっとした応用だ。火種となるものさえあれば何とか気の発火は出来る。だが自力では無理だ」
言いながらルカリオは足を下ろし、熱を振り払った。チャーレムも額に浮き出た汗を無言で拭う。
「一体、私に何が欠けているというのか――。しかし、さすがチャーレム殿の炎のパンチだ。
我が愚弟子のものとは桁違いの力を引き出せた。流派は違えど、いや、違うからこそ素直に敬意を表する。」
「光栄だ」
「今は愚弟子の面倒に付きっきりだが、暇を見付けまた手合せ願いたいものだ。奴は本当に手間が掛かる。
だが、愚……ミミロップの力は評価しているつもりだ。
我が教えの下で奴は私が最も苦手としている炎を発現させてみせた。
奴は何か私に足りないものを持っているようだ。正直な所、その点に関してだけは嫉みに近いものすら感じている。
だから奴には余計に厳しく当たってしまうのかもしれん。未熟だ、私は」
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
アイドルFLASH
GRAFFITI
PROJECTZERO
恋愛心理テスト
普通度判定
レシピ
デコメ取り放題
野球拳
モテカワ
レンタルランキング
アイドル伝説
占い
wedding
ヒーリング
癒し待受
JapanGirl
ペット
メール転送
萌えアニメ
夜景
就活
おバカデコメ
爆笑
暇
恋愛メーカー
ブログ
オリジナルdesign待受
四字熟語
さくら
アートFlash
たまチョビ
脳の訓練
メールポータル
絶景
顔文字
紙芝居
空の写真
成分解析
デコライン
Japangirl
デカデコ
アイドル爆破ゲーム
OL専門動画
姫系×セレブ系
検定
絵文字デコメ
雑学
アート待受
動画フル
お買い物
顔文字待受
クール
待受FLASH
ピンク先生
診断
小悪魔
ランキング
ツンデレ
動画天国
夢占い
名前占い
巨乳画像
チャット
アイドル待受
萌えボイス
オンラインゲーム
小説
HIPHOP
血液型占い
恋に効く待受
理想の彼氏
アダルトゲーム
短縮URL
顔デコポン
勇気のでる待受
Flash時計屋
理想の娘
フルムービー
魔法の恋愛テクニック
花の待受
J−POP
巨乳動画
おバカ待受
漢字
占い占い
Flashゲーム
写メ診断
常識検定
壁紙
SNS
モテ期
QRコード
グラビア
アイコン
海のFlash
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.