第37章
[10]
「ぬしはこの先です」
壁に掘られた巨大な穴を指し、ヤミラミは言う。
岩に何か特殊な鉱石が含まれているのか、穴の内壁は所々がうっすらと発光していた。
奥に行くほど含まれている量がより多いらしく、先の方は一段と明るくなっている。
「あの輝きは?」
光を放つ箇所から強い波導を感じ、ルカリオは尋ねる。
「光の石と呼ばれる不思議な力を持つ石によるもので、害はありません。むしろ、食べるととても美味しい」
ヤミラミの一匹は鋭い爪で光る壁の一部を削り採ると、まるで飴玉を齧るようにばりばりと食べてみせた。
お一つどうです、と差し出された一塊をルカリオは結構だと断る。
ヤミラミは残念そうな素振りを見せ、自ら石をたいらげた。
「深くに有るものほど純度が高く良質です。ぬしは奥で最上の鉱脈を独り占めしているんですよ。ひどい話でしょう」
純度の高い石に近づいていくにつれ、他が発する波動を読み取るルカリオの鋭い感覚は
強い反応に包まれ、強烈な匂いが漂うと別の匂いを嗅ぎ分けるのが困難なように、
あるいは眩しい光の中では周囲が見づらくなるように、生物を探知し判別する力を鈍らせた。
最奥部は、ほぼ全体が純粋な光の石の結晶で覆われていた。
その中央に、白く美しい石の輝きに包まれた空間には似付かわしくない、
くすんだ銀色をした大きな鉄の塊が山のように積まれている。
それを見るやいなや、ヤミラミ達はルカリオとチャーレムの背後に逃げ隠れた。
「あれが、そうです。私達は後ろの方にいますので、後はよろしくお願いします」
ぎちぎちと擦れ合いながら、ひとりでに鉄の塊達が列をなして動く。
ただの鉄塊の山に見えたそれは、とぐろを巻いた鉄の蛇だった。
鉄の蛇はシャベルのようにしゃくれた頑強そうな顎を開き、
地鳴りのような豪快なあくびを一つして、ゆっくりととぐろを解いた。
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
壁紙
待受FLASH
癒し待受
モテ期
魔法の恋愛テクニック
さくら
オンラインゲーム
名前占い
暇
J−POP
理想の娘
レンタルランキング
お買い物
Flash時計屋
アイドル伝説
アダルトゲーム
レシピ
デコライン
アイドル待受
クール
小説
短縮URL
夢占い
SNS
野球拳
モテカワ
ランキング
おバカデコメ
アイドルFLASH
ツンデレ
フルムービー
紙芝居
雑学
ヒーリング
海のFlash
おバカ待受
勇気のでる待受
巨乳動画
グラビア
Japangirl
夜景
HIPHOP
理想の彼氏
wedding
顔文字
Flashゲーム
検定
血液型占い
たまチョビ
成分解析
QRコード
就活
顔文字待受
アート待受
小悪魔
恋愛メーカー
四字熟語
オリジナルdesign待受
恋愛心理テスト
デカデコ
ピンク先生
常識検定
脳の訓練
恋に効く待受
萌えアニメ
診断
空の写真
普通度判定
PROJECTZERO
動画フル
メール転送
占い
絶景
花の待受
漢字
GRAFFITI
ブログ
占い占い
デコメ取り放題
アイコン
写メ診断
ペット
顔デコポン
アートFlash
アイドル爆破ゲーム
絵文字デコメ
姫系×セレブ系
萌えボイス
メールポータル
爆笑
OL専門動画
チャット
JapanGirl
巨乳画像
動画天国
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.