[02]日常


(いつもそうだった。

僕がなにかすればみんな笑い、みんなは僕に笑いのセンスがあると言った。
僕は鼻が高かった。君らとは違うんだ。僕は特別なんだ。)


そんな独りの男がいた。
某私立高校の2年生。窓際の一番後ろの席に座って外を眺めながら、彼はボソボソっとつぶやいていた。

彼は小学生の頃から独り言が多かった。

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