第35章
[10]
※
本が乱雑に積まれた部屋で一人、ロゼリアは溜め息をつく。その手に持った本の内容がつまらないわけでも、
あてがわれた部屋に不満があるわけではない。一見、狭くも見えるがロゼリアの小さな体格からすれば広さとしては申し分ないし、むしろ本の山に囲まれる事は人間の文字をあまりに難しすぎるものでなければ理解でき、文化や習慣に少なからず興味があるロゼリアにとって至福の状態であったろう。それが普通の心持ちの時であったなら。
ミミロップが洋館を出ていってから数日、ずっともやもやした気分でロゼリアは過ごしていた。
食事をしている時も、エンペルトに文字を教えている時も、ドンカラスやビッパに映画やアニメの鑑賞会に無理矢理付き合わされている間も、頭にはずっとハナダでの敗北やキュウコンの言葉が巡っている。
このままのんべんだらりとしていていいのか。負けたままで、馬鹿にされたままでいいのか。――いいはずがない!
ロゼリアの心が奮い立つ。本を勢い良く閉じ、強い意志を胸にロゼリアはドンカラスの部屋へと向かった。
・
「それで、得物を使った戦い方を習いたい、と?」
片眉を吊り上げてドンカラスはロゼリアを見やった。はい、と力強くロゼリアは頷く。
ドンカラスはロゼリアの頭の先からつま先まで眺めて首を傾げた。
どこからどう見ても、自分が少し力を入れれば簡単に折れてしまいそうなほどにロゼリアの手足は貧弱に見える。
とてもそのような戦い方に向いているようには思えなかった。
「言っちゃあ悪いが向き不向きってのがポケモンにもありやすぜ。
そもそもおめえさんにゃ刃にできそうな鋭い爪も翼も、ヒレだって無いんじゃあねえですか?」
ドンカラスの言葉に、ロゼリアは花の中から毒のトゲを伸ばしてみせた。
「自覚はしています。ですが、向いてないからといって逃げたくない。自分自身に負けたくないんです」
混じり気の無い真剣な眼差しをロゼリアはドンカラスに向ける。しばらくの間、睨み合いのような状態が
続いたが、ついにはドンカラスは根負けした。
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
脳の訓練
ヒーリング
ピンク先生
メールポータル
絵文字デコメ
ツンデレ
おバカ待受
診断
常識検定
就活
夢占い
クール
SNS
アート待受
理想の彼氏
花の待受
デコメ取り放題
顔文字待受
爆笑
PROJECTZERO
顔デコポン
理想の娘
さくら
メール転送
萌えアニメ
レンタルランキング
アイドル伝説
wedding
Flash時計屋
Flashゲーム
占い占い
待受FLASH
アートFlash
普通度判定
JapanGirl
アイドル待受
海のFlash
フルムービー
野球拳
恋愛メーカー
アイドル爆破ゲーム
ペット
姫系×セレブ系
壁紙
Japangirl
成分解析
アダルトゲーム
アイコン
魔法の恋愛テクニック
短縮URL
恋に効く待受
チャット
動画フル
オリジナルdesign待受
小悪魔
巨乳画像
萌えボイス
HIPHOP
GRAFFITI
レシピ
お買い物
癒し待受
デコライン
ランキング
デカデコ
アイドルFLASH
小説
写メ診断
占い
J−POP
オンラインゲーム
名前占い
空の写真
QRコード
紙芝居
漢字
顔文字
暇
OL専門動画
勇気のでる待受
たまチョビ
グラビア
恋愛心理テスト
モテカワ
動画天国
雑学
おバカデコメ
四字熟語
ブログ
検定
巨乳動画
血液型占い
夜景
絶景
モテ期
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.