小悪魔登場


[37]マジかよ・・・!


―彰SIDE―





今日は俺の誕生日だけど、寮のポストにありえない量のプレゼントが入っている


・・・・しかも、全部俺宛て。




『・・・・多くないか?』




流石の俺もそう思う。




「うわっ!まだあったんだ。」


唯がそう言いながら入って来た。


「嫌がらせに彰の部屋に入れたのにまだあんの?」



部屋に大量にプレゼント押し込めたのはお前かい!!



『なんで!入れたんだよ!』




「なんでって邪魔だったから。」



理由、かなりひどいわ。


「あっ!彰!今日誕生日だったよね!おめでとう。」

そう言いながら何かを取り出してた。



「はい!いつもなんだかんだ言いながら言うこと聞いたりパシったりする感謝の気持ち!」



・・・・最後の言葉が無ければな。




『サンキュー!開けていい?』


「いいよ。」


開けたら、俺の好きなシルバーアクセと爽やかな匂いがする香水が入っていた。



『よく、俺の好きなのわかったな!』



「彰、単純だから私でもわかるわよ!」




うわっ!毒舌だわ。


いつもながらひどいね。


『ふーん。明日から付けるわ。』




指輪だしね。








結構意外だったけど、覚えてくれたのはうれしい。



唯は意地悪な小悪魔になる時もあるけど、優しい小悪魔になる時がある。




毒舌は相変わらずだけど。




『マジ、ありがとうな!』


これは俺の本当の気持ち。


「当たり前。」


そう、自信たっぷりに言う優しい小悪魔に俺は感謝した。

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