第37章
[19]
光弾による攻撃以降、ヤミラミ達はミミロップから距離を離してひそひそと話すばかりで、
一向に次の手を仕掛けてこようとはしない。
坑道の奥からは、まるで巨大な削岩機が目茶苦茶に暴れ回っているような荒々しい音が、軽い振動と共に時折轟く。
早くこいつらを倒して、止めに行かなきゃいけないのに。ミミロップは気ばかりが焦る。
「どうした、弟子のお嬢ちゃん。師匠に習ったのは守り方だけで、攻め方は知らないのか」
そんな中、ヤミラミの一匹が出し抜けにミミロップへ声を掛けてくる。
「それとも、お嬢ちゃんの弱々しい力じゃあタフな俺達に攻撃が通用しないと知って、怯え竦んでしまったのかな」
それは今までの卑屈めいた丁寧な物言いからは一変した、高圧的で他を小馬鹿にしたものだった。
ミミロップの心の中に、あの憎たらしい輝きがちらつく。冷静さは少しずつ欠け、ヒビが入り始めていた。
「なめないでよね。タネはとっくに割れてんの。あんたら、ゴーストなんでしょ。
なーにがタフよ。ロゼリアちゃん並に貧弱な体しちゃってさ」
飛び出したい衝動を堪え、代わりにミミロップはそう言い返す。
返ってきた手応えに、闇に光る目がより一層卑しくぎらつく。大きく裂けた口元が弧を描いた。
「ほほう。では、何故それに気付いていながら、かかってこれないのかな。
……分かったぞ。気付いたところで、幽体への対抗策が何も無いんだろう」
何気ない言葉のつもりが、対抗する手段が無いことを悟られてしまった。
つい動揺し、ミミロップは言葉を詰まらせる。
「図星か。自分にだって何かできると勇んで付いて来たんだろう。だが、結局足手纏いだったな!」
そう言い放ち、ヤミラミは嘲笑した。
――足手纏い……!
ミミロップの心の中に再び、今度ははっきりと白銀の尾が騒めいた。
ぴしり、と音を立て、何かに大きなヒビが入った気がした。
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
アイコン
グラビア
アート待受
ヒーリング
おバカ待受
血液型占い
たまチョビ
短縮URL
検定
小悪魔
オンラインゲーム
理想の娘
JapanGirl
魔法の恋愛テクニック
wedding
夢占い
暇
チャット
レシピ
爆笑
アイドル伝説
顔文字
萌えボイス
オリジナルdesign待受
おバカデコメ
常識検定
Japangirl
海のFlash
HIPHOP
メールポータル
GRAFFITI
Flashゲーム
夜景
メール転送
癒し待受
普通度判定
脳の訓練
顔文字待受
モテカワ
ブログ
萌えアニメ
恋に効く待受
成分解析
ペット
アートFlash
名前占い
巨乳動画
顔デコポン
恋愛メーカー
デコメ取り放題
アダルトゲーム
占い
デカデコ
お買い物
J−POP
アイドル待受
空の写真
紙芝居
理想の彼氏
ツンデレ
OL専門動画
ピンク先生
動画フル
勇気のでる待受
アイドル爆破ゲーム
さくら
巨乳画像
アイドルFLASH
雑学
待受FLASH
姫系×セレブ系
SNS
診断
デコライン
レンタルランキング
ランキング
恋愛心理テスト
壁紙
絶景
就活
クール
漢字
四字熟語
絵文字デコメ
小説
Flash時計屋
QRコード
写メ診断
野球拳
花の待受
モテ期
占い占い
フルムービー
動画天国
PROJECTZERO
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.