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《完結》負けない!!負け犬【２】～みんなの日記～

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[38]４月２２日(新八)

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｢おはようございまーす。｣

万事屋の玄関を開け、みんなのバラバラになった靴を揃えて中に入る。

こんな風に玄関が荒れている日は、大抵華蓮さんが飲んだくれて帰った朝だ。

おそらくまだ寝ているだろうから、静かに入らなくちゃ。

リビングを覗くと、銀さんと神楽ちゃんが何やら談義している。

｢オイ、お前どっからこんなモン拾って来たんだよ。

得体の知れない物は拾って来るなってあれほど言ったろうが。｣

｢私じゃないアルネ。｣

二人の前には、ガラスケースに入った直径２０センチ程の大きな金の玉があった。

｢銀ちゃん、一個落としたんじゃないアルか？｣

｢あ～、それでか。

今朝からなんかバランス悪いな～…って落ちるか、バカ。

ちゃんと二個あるよ。｣

何のハナシだよ、ソレ。

それにしても、ガラスケースに入ってるくらいだから、貴重な物なんじゃないかな？

｢わかった！アレだ、アレ。

７個集めたら龍が出てきて、願いを叶えてくれるっていう…｣

｢それ[ドラゴンボール]ネ！

シェンロン来たら、カメハメ波出せるようにしてもらうアルヨ!!｣

｢あっ、何だよ！

お前だけズリィぞ!!

じゃあ俺は…｣

お前ら夢見過ぎだよ。

どんだけ無邪気なんだよ。

[少年ジャンプ]だけに｢心はいつまでも少年さ！｣ってか。

よーし、じゃあお前らは♪チャラ～ヘッチャラ～♪とか歌いながら不思議な旅にでも出やがれ!!

｢いや待て、神楽。

そんな美味しいハナシが今までうちにあったか？

もしかしたら攘夷活動を拒んだ俺と、活動を邪魔する華蓮たち真選組に恨みを抱いたヅラが、ついに自作の爆弾を…｣

｢イヤー！そんなのイヤー!!

神様ヘルスミー!!｣

ヘルプミーね、神楽ちゃん。

いかがわしい間違いはやめて。

それにしても、コレ何に使う物だろう？

飾り物？

漬物石？…いやいや。

それともやっぱり銀さんの言うように爆弾じゃあ…

三人で寄ってたかって、慎重に金の玉を眺めていると、寝室から華蓮さんが目をこすりながら起きてきた。

｢おはよ。

何してんの、みんな。

…あぁ、ソレ？

ソレね、昨夜二次会で行ったボーリング場でパーフェクト２ゲーム連続で出したら、ボーリング場の支配人がくれたの。

趣味悪いわよね～、

記念の【ゴールデンマイボール】だってさ。

アハハハハ…。｣

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