第43章
[50]
あっしはしばし絶句した。流石のニャルマーも、顔を引き攣らせ俯いている。
同じ人工的に造られた身の上でありながら、あっしのチンケな運命とはまるでケタ違いだ。
いくらロケット団が悪辣な連中とはいえ、命まで落とすような任務はそう滅多にあるもんじゃねえ。
だが、こいつは……常に死と隣り合わせの地獄の縁を、否応なしに歩かされてきたって訳だ……
マフラー野郎の黒い目に映る赤い炎が、まるで燃え盛る戦火のようにも見えた。
「そうやって生き延びていくうちに、いつしか敵軍の間で、俺はかなり名の知れた存在となった。
勿論、良い意味じゃなく、悪い意味で、だけどね。根も葉もない噂が、トサキントの尾ヒレのように
広がっていったもんさ。俺が歩いた後には草木一本残らないだとか、電撃で山を打ち砕いただとか、
たった一匹で重量級ポケモンの大群をなぎ倒し、不利な戦況を覆しただとか、
伝説の雷鳥、サンダーの化身だとか……」
「そ、そうなのか……?」
思わずあっしの声は裏返った。奴の身のこなしや機転、あの強力な電撃……
ホントにそんなモンが乗り移ってたとしても、ちっとも不思議はねえように思われた。
「まさか……そんな高貴なポケモンが、醜い争いになど加担する筈ないだろう?
でもまあ、他の事については、当たらずとも遠からず、って感じかもしれないな。
そのうちに、同胞のポケモン達ですら俺を怖れ、避けて通るようになった。
相手が赤ん坊だろうと年寄りだろうと、小型だろうと同族だろうと一切容赦はしない、
余りにも血も涙もない、冷酷無比、残虐非道な奴だと、散々陰口を叩かれた。
揚句、『黄色い悪魔』なんていう、有難くない渾名まで頂戴したぐらいさ」
そう言って肩を竦めるマフラー野郎の表情は、仏さんとまではいかなくとも、悪魔などとは
程遠いぐれえ穏やかだ。だが、ふとした瞬間に、深い闇のようなモンが滲み出るのだけは隠せねえ。
「けれど俺自身は、そんな噂など別段気にも留めなかった。殺らなければ、自分が殺られる――
ただそれだけの事が理解できないなど、何て愚かな連中なんだろう……そう思っていた」
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
絵文字デコメ
レンタルランキング
爆笑
Flashゲーム
アダルトゲーム
クール
ピンク先生
小説
アイコン
おバカ待受
脳の訓練
顔デコポン
ブログ
HIPHOP
海のFlash
メールポータル
モテ期
アイドル待受
検定
花の待受
たまチョビ
デカデコ
オリジナルdesign待受
オンラインゲーム
四字熟語
名前占い
萌えボイス
恋に効く待受
恋愛メーカー
ツンデレ
夢占い
おバカデコメ
空の写真
壁紙
理想の彼氏
フルムービー
巨乳動画
ランキング
雑学
チャット
動画フル
普通度判定
JapanGirl
お買い物
Japangirl
紙芝居
顔文字
さくら
占い
成分解析
短縮URL
姫系×セレブ系
常識検定
診断
デコライン
野球拳
QRコード
モテカワ
血液型占い
デコメ取り放題
絶景
wedding
巨乳画像
PROJECTZERO
漢字
アイドル爆破ゲーム
J−POP
アート待受
暇
アイドル伝説
グラビア
Flash時計屋
顔文字待受
GRAFFITI
萌えアニメ
癒し待受
占い占い
ペット
アイドルFLASH
待受FLASH
動画天国
ヒーリング
アートFlash
写メ診断
レシピ
夜景
小悪魔
就活
理想の娘
魔法の恋愛テクニック
SNS
勇気のでる待受
メール転送
恋愛心理テスト
OL専門動画
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.