第35章
[06]
・
「ふーん。感じも良いし、確かに便利な水上アッシーくん達だったわ」
岸で見送るフローゼルとブイゼル達を見て、ミミロップは呟く。
「今日は態度が特別良いだけだ」
あの海賊共が愛想よく見送りまでするなんて、おぬしの他にはマニューラが乗った時ぐらいだ、とチャーレムは語る。
組織に組み込まれてから時も経ち、海賊達もそれなりの立場を得ていた。ドンカラスやエレキブルなど
組織の有力者には海賊達は無愛想ながらもしっかりと従うが、それ以外に対しては随分と態度は荒っぽくなっていた。
もはやビッパなど一匹で海賊達を呼び付けたが最後、ホエルオーの体を洗うモップ代わりにされる。
「それにしても……。これ、登るわけ」
鋼鉄島の中心に高く聳える武骨な山を見上げ、ミミロップは呆然とした。
「ああ。ルカリオ殿は頂上で鍛練に励んでいるそうだ。この島は人間もよく修行に訪れる場所。
人目につかないようにするには多少の不便も仕方あるまい。これも彼に課された修行の内だと思うのだな」
そう言うと、出っ張りやへこみにうまく手足を引っ掛けながらチャーレムは黙々と岩を登り始める。
大きくうなだれた後、仕方なくミミロップも続いた。
――でも思い出すなあ、色々と。私のこと覚えてるかな。
・
息も絶え絶え、頂上まで最後の一踏張りをやっとの思いでミミロップは登りきる。
自分と同じ道程を辿ったはずなのに悠然としているチャーレムを、
化け物でも見るかのようにミミロップは地にへばりつきながら見つめた。
「信じらんない。普通もう動けないって。水、水ないの」
「なっとらんな。記憶が正しければ、この先に泉が湧いていたはず。ほら、あれだ」
チャーレムが指し示した先にある水面を見た途端、ミミロップは跳ね起きる。
そして半ば転びかけながらも驚くべき速度で駆け寄っていき、泉に頭を突っ込むようにしてそのまま全部飲み
干してしまうのではないかと思う程の勢いで水を飲み始めた。
「十分に元気ではないか……」
呆れ返るチャーレムを尻目にミミロップは水から顔を上げて満足気に息を吐く。
「ンまあーい! これだけ水が美味しく感じるなんて、すごく久しぶり。さすがに感涙する程じゃあ無いけどね」
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
wedding
さくら
オンラインゲーム
名前占い
デカデコ
勇気のでる待受
メール転送
壁紙
就活
待受FLASH
ランキング
J−POP
理想の彼氏
絶景
ツンデレ
雑学
レンタルランキング
アイドル爆破ゲーム
フルムービー
モテ期
PROJECTZERO
JapanGirl
診断
占い
アイコン
四字熟語
デコメ取り放題
萌えボイス
理想の娘
絵文字デコメ
花の待受
Flashゲーム
アイドル伝説
ペット
夜景
お買い物
成分解析
動画天国
デコライン
脳の訓練
爆笑
アイドル待受
顔文字
姫系×セレブ系
メールポータル
アイドルFLASH
アダルトゲーム
OL専門動画
魔法の恋愛テクニック
紙芝居
暇
アート待受
小悪魔
写メ診断
ブログ
Japangirl
夢占い
海のFlash
おバカ待受
ヒーリング
Flash時計屋
巨乳画像
恋に効く待受
QRコード
チャット
顔デコポン
空の写真
アートFlash
動画フル
ピンク先生
占い占い
おバカデコメ
普通度判定
レシピ
血液型占い
小説
モテカワ
萌えアニメ
オリジナルdesign待受
癒し待受
グラビア
検定
野球拳
短縮URL
常識検定
HIPHOP
漢字
クール
恋愛心理テスト
恋愛メーカー
GRAFFITI
SNS
顔文字待受
たまチョビ
巨乳動画
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.