好き


[01]拒絶




なんか………、キスしたい。



しかも、新垣また避けまくってるし。



前と一緒じゃん。






俺、熱でどうかなったとか思われてる??






しかも、俺、欲求不満だし。




―――放課後



ちょうど、新垣と同じ、掃除最後だし。



ラッキー。





『新垣!』


「……………」



シカトかよ!!


しかも、此処


資料室だし………。





『シカトするとか、いい度胸じゃん。』



俺は新垣を押し倒して、手を使えないように、掴む。



激しいキスをする。


「はぁ…ふぅん」


唇を離した。


『やっぱり、真央はエロい。』



そう言って、俺は、ネクタイを緩める。





「ちょっ………、はぁ……はぁ……」



顔を歪めながら、やめてと真央が言う。




『真央………、俺とキスすんの嫌?』


「いや…」


ネクタイを完璧に取って、また、キスした。




そして、やめた。



「あんたって最低!!!自分がよかったら、人はいいの?」




『…………真央。』




「名前で言わないで!!」


ガチャン!!!


はぁ、また……………。










また、あの時と一緒だ…。






あの人みたいに、なっちゃったな……………。









俺は失ってから、気付く。



失ってからじゃ、遅いのに。




いつも、兄貴に本当に欲しい物を取られて来た。









失ってばっかりなんだ……





俺は。
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