第25章
[21]
さて、後は広間の外で待っているミミロップ達を呼び寄せ、出発するだけなのだが……その前に――。
「ところで、お前に一つ尋ねたいことがある」
「んん? 何かしらぁん?」
戦いの最中、カイリキーが漏らした、俺を見て嫌なものを思い出したという言葉の意味。
言った本人にとっても、普段の俺にとっても何気ないものだったかもしれないが、何となく心の隅に引っ掛かっていた。
「ああん、あれ? あんたがちょっとだけ、あたしの昔の知り合い――という程でもないか――に、一瞬、被って見えただけよぉ。そいつも、あんたと同じピカチュウだったからぁ。特別、あんたに似てたわけじゃないわよぉん」
「……そのピカチュウはどのような奴だったのだ?」
我がピカチュウという種族は、どこの地方でもそこら中にいるズバットやイシツブテ等と比べれば、比較的生息地の少ない種だ。だが、特に個体数が少ないわけではない。
一人や二人、ピカチュウ族の知り合いがいてもなんら不思議ではないのだが、そのカイリキーの知り合いだったというピカチュウが何故か気に掛かった。
あの時――シルフビルでバンギラスと戦った時――に頭に響いた声。その記憶が唐突に、ピカチュウだったという共通点以外に何の脈絡も無いはずなのに思い起こされた。
「あんた、どうでもよさそうなことに食い付いて来るわねぇん。少し長くなるかもしれないけどいいのぉ?」
構わん、と俺が答えると、カイリキーは手の平をぱんぱんと打ち鳴らしてガルーラを呼び出し、何か飲み物を二人分持ってくるように、と告げた。
程なくして運ばれてきた木の実ジュースが注がれた木の器を片手に、カイリキーは怪訝そうに眉の辺りに皺を寄せてこちらを見つめる。
「それにしても、あんた、変な子ねぇん。ピカチュウなんて結構どこにでもいるでしょお? まあ、あいつはちょっと普通じゃない――いえ、異常だったわぁ――」
カイリキーは何かに怯えるように余った腕で自分の体を抱き込み、体をぶるると震わせる。手に持った木の器が揺れて少しジュースが零れた。
「うー、あの目は思い出したくないわぁん……。今、思えば結構いいオトコだった気がするけど、その時――実際に目の前にした時は、そんなこと考える余裕なんて無かったわねぇん――」
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
短縮URL
おバカ待受
恋愛心理テスト
就活
チャット
血液型占い
理想の彼氏
成分解析
Flash時計屋
アダルトゲーム
占い
写メ診断
OL専門動画
Flashゲーム
萌えアニメ
脳の訓練
ツンデレ
アイドル待受
アイコン
癒し待受
レシピ
クール
ペット
占い占い
恋に効く待受
デコメ取り放題
アート待受
Japangirl
ヒーリング
グラビア
お買い物
PROJECTZERO
アイドル爆破ゲーム
動画フル
紙芝居
夜景
ランキング
勇気のでる待受
巨乳動画
絵文字デコメ
動画天国
アートFlash
おバカデコメ
顔文字待受
フルムービー
四字熟語
壁紙
HIPHOP
メールポータル
恋愛メーカー
wedding
メール転送
萌えボイス
花の待受
暇
小悪魔
さくら
GRAFFITI
デコライン
爆笑
雑学
魔法の恋愛テクニック
巨乳画像
アイドル伝説
野球拳
QRコード
検定
オンラインゲーム
ピンク先生
たまチョビ
ブログ
海のFlash
J−POP
普通度判定
顔デコポン
空の写真
姫系×セレブ系
顔文字
オリジナルdesign待受
理想の娘
JapanGirl
デカデコ
モテ期
レンタルランキング
モテカワ
アイドルFLASH
漢字
絶景
名前占い
小説
常識検定
待受FLASH
SNS
診断
夢占い
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.