第43章
[51]
――それは、長い長い戦争が、ようやく終結し掛けた頃の事だった。
多大な犠牲を出しながらも自国の戦況は優位に傾き、勝利はもう時間の問題とされていた。
戦闘に駆り出される回数も目に見えて少なくなり、平穏な日々が続くようになった。
自軍の兵士やポケモンの表情も明るく穏やかになり、時には笑顔さえこぼれるようになった。
――だが、周囲が和やかになっていくのとは逆に、俺自身は段々と落ち着かなくなっていった。
何か漠然とした不安のようなものが頭を掲げ、重く圧し掛かるようになっていた。
やがて、その重圧の正体が序々に明らかとなっていくと、俺は行き場のない焦燥に陥った。
――俺の人生は、常に戦いの中にあった。それは、俺の唯一の存在意義であった。
だが、その戦いが終わってしまったら、俺は一体どうなる?
利用価値を失い、用済みとなった「兵器」に、どんな未来があるというのだ……?
――そんな或る日、自国に抑留中の敵軍小隊が秘かに撤退を始め、国境付近へと移動している、
という情報が入った。先回りして彼らの行く手を塞ぐ為、俺の所属する部隊はすぐさま出動した。
移動先と予測される場所には、国境線に沿って大きな森が広がっていた。
一旦そこへ紛れ込まれてしまえば彼らの脱出は容易となり、捜索は困難になると思われた。
――自軍は大胆にも、森を全て焼き払い、敵軍が脱出する事も、身を隠す事も封ずる策を講じた。
俺は風上から火を点けるように命じられ、単独で森の奥へと向かった。
度重なる戦火によって半ば枯れ掛けた木々の中に、一際大きな老木があった。
俺は、心に巣食う、言い様のない苛立ちをぶつけるかのように、老木へ向かって雷を落とした。
老木は轟音と共に弾け散り、めらめらと面白いほど簡単に燃え上がった。
次第に燃え広がる炎の渦を背に、俺は風下へと走った。
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
モテ期
空の写真
萌えアニメ
QRコード
グラビア
恋愛心理テスト
紙芝居
海のFlash
オンラインゲーム
姫系×セレブ系
小説
恋に効く待受
顔デコポン
恋愛メーカー
絵文字デコメ
顔文字待受
Flash時計屋
PROJECTZERO
成分解析
お買い物
デコライン
写メ診断
動画フル
Japangirl
ブログ
動画天国
爆笑
メール転送
GRAFFITI
就活
モテカワ
巨乳画像
オリジナルdesign待受
占い占い
HIPHOP
理想の娘
さくら
レンタルランキング
常識検定
フルムービー
普通度判定
wedding
おバカ待受
SNS
ランキング
癒し待受
顔文字
ペット
OL専門動画
Flashゲーム
名前占い
待受FLASH
アイドル伝説
壁紙
短縮URL
四字熟語
野球拳
アダルトゲーム
デカデコ
ピンク先生
メールポータル
勇気のでる待受
雑学
JapanGirl
血液型占い
J−POP
理想の彼氏
レシピ
夢占い
チャット
おバカデコメ
アートFlash
アイドル爆破ゲーム
たまチョビ
デコメ取り放題
占い
小悪魔
夜景
萌えボイス
漢字
暇
クール
巨乳動画
絶景
検定
アート待受
ツンデレ
脳の訓練
診断
アイドルFLASH
花の待受
アイコン
魔法の恋愛テクニック
アイドル待受
ヒーリング
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.