第41章
[18]
・
「この辺ならいいだろ」
ほどなく身を潜めて休むに丁度良さそうな大きな木々に囲まれた空間を見つけ、マニューラとロズレイドはその木陰に落ち着く。早々にマニューラは頭の後ろで手を組んで、木の幹を背もたれ代わりに寄りかかって座り、ロズレイドは少し離れた位置の太い根へと腰掛ける。
しん、と静まり返った森の空気の中、マニューラはどこかぼんやりと虚空を見つめて黙り込み、ロズレイドもいざ二匹となったらどうにも話す言葉を見つけられず、内心でどぎまぎとしながら口を開けずにいた。
気まずい沈黙に耐え切れなくなり、とにかく何でもいいから声を掛けようと意を決してロズレイドはマニューラを見やる。
そこでふと、その黒い左の上腕辺りに、見覚えのないくすんだ色の襤褸切れが巻き付けられているのが目に留まる。
元々が何色で何の切れ端であったのか定かではないが、ぼろぼろにほつれている端側の糸先まで汚れきっていて、破れて本来の役割を失ってからもう何年も経っているのが容易に想像できる、随分と古めかしい布だ。
追いつくことに必死で今まで気付かなかったが、いつから、何故あんな汚れた布切れを巻き付けているのだろう。
ロズレイドは頭を捻る。
――そういえば、左腕は以前イノムーから僕を庇ってくれた時に大怪我をしたんだ……!
もしかしたら、その古傷が急に痛みだして、堪らずにその辺で拾った襤褸切れを包帯代わりにしているのかもしれない。
そうだとしたら、大変だ。あんな不衛生な布を巻きつけていたら、余計に悪くなってしまうだろう。すぐに替えてあげなければ。
「マニューラさん、左腕の傷が痛むんですか? 見せてください、そんな襤褸切れより新しい包帯を――」
ロズレイドはそっと近寄って、自分の道具袋から真新しい包帯を取り出し、マニューラの腕に巻き付いた襤褸切れへ手を伸ばす。
その瞬間、うとうとしていたマニューラは急にびくりとして目を開いた。
[前n]
[次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[
←戻る
]
小説
お買い物
血液型占い
占い占い
就活
雑学
恋愛心理テスト
グラビア
理想の彼氏
空の写真
壁紙
占い
名前占い
さくら
おバカデコメ
萌えボイス
顔文字待受
wedding
Flash時計屋
チャット
萌えアニメ
成分解析
Flashゲーム
たまチョビ
おバカ待受
JapanGirl
ツンデレ
待受FLASH
オンラインゲーム
常識検定
デコライン
顔文字
検定
動画天国
夢占い
アートFlash
モテカワ
動画フル
勇気のでる待受
普通度判定
アイドル待受
QRコード
アイドル伝説
絵文字デコメ
アイドルFLASH
理想の娘
爆笑
小悪魔
夜景
HIPHOP
ペット
姫系×セレブ系
海のFlash
ピンク先生
紙芝居
フルムービー
四字熟語
レシピ
巨乳画像
花の待受
アダルトゲーム
顔デコポン
デカデコ
絶景
アイドル爆破ゲーム
J−POP
ランキング
PROJECTZERO
写メ診断
恋愛メーカー
診断
短縮URL
GRAFFITI
デコメ取り放題
アイコン
メールポータル
漢字
恋に効く待受
SNS
野球拳
癒し待受
アート待受
ブログ
レンタルランキング
クール
巨乳動画
OL専門動画
メール転送
Japangirl
脳の訓練
オリジナルdesign待受
魔法の恋愛テクニック
暇
ヒーリング
モテ期
Copyright(C)2007-
PROJECT ZERO
co.,ltd. All Rights Reserved.