恋人


[28]始動


―唯SIDE―




・・・・彰がいないし、葵と喋ってる。




こういう時思うけど、葵見たいに明るい子も必要だなって。


「唯〜!!テストヤバイよ〜。」


『終わった事を悔やんだってしょうがないんじゃないのかなぁ?』


「確かに!」


超単純。



―――――放課後




『やっと、終わった。生徒会長だけ、放課後ってやだな〜!面倒。』


「そんなに面倒なんだ!」


『・・・・隼人。』



隼人が居た。

いつから?


「そんなに構えなくても良いじゃん。」


『そんな事言って、何かするつもりでしょ?』


「流石、唯!よくわかってんじゃん。」



・・・当たり前よ!


あんたは初恋の人だから、覚えてる。




そう思っているうちに隼人が鍵を閉めてこっちに来た。



「油断するから、こうなるの!」


壁に追い詰められた。


『何・・・・する気?』



「こうするの!」


手を押さえられて、キスされた・・・!



『んっ!ふ・・・!!』



「今日はこれで終わり♪」

『っ!最低!!!』


「へ〜。これを高橋に言ったらどうなるかな?」







そう言って、隼人は携帯を取り出した。



ピッ!!


《油断するからこうなるの!》



まさか・・・!


「これ聞かせたらどうなるかな〜!!」



『卑怯者!!!』



最低だ・・・!



『・・・・どうやったら、黙っててくれるの?』




「彼女になってくれたらかな?」



ふざけんな!!!



誰があんたなんか!!



「まあ、考えといて♪」



ガチャ









・・・・どうしよう。





あれが、彰にばれたら。









隼人はなんでこんな事すんの?









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